旅の途中で

絵のこと音楽のこと本のことetc・・・趣味全開でスケッチスケッチ!

最近読んだ本

2013年05月22日 23時31分19秒 | 
 完全なる首長竜の日 乾緑郎 著

こんど映画化されるそうですね。
私は完全にタイトル買いです(^^)
「完全なる首長竜の日」って、なんて魅力的なタイトル

物語も、ちょっと不思議な内容です。

植物状態になった患者の、意識の中に入る事ができるという医療が確立されている時代が舞台。

自殺未遂で昏睡状態にある弟の意識の中に入り込み、自殺を計った理由を探るために対話を続ける主人公の淳美。

そんな彼女の身の回りで、不可思議な出来事が起こり始めます。

物語は、弟の頭の中の情景や淳美の子供の頃の記憶、現在の日常生活が絡み合って、だんだん現実と非現実の境目が曖昧になっていきます。

ラストは割と予想はできたものの、最後まで不思議な空間を楽しむ事ができました。


 猫を抱いて象と泳ぐ 小川洋子 著

これも興味をそそる良いタイトルですね(^^)

子供の頃に、大きくなることへの恐怖を植えつけられ、成長することを止めてしまった少年が、からくり人形の中に入ってチェスをする物語です。

ものすごく美しいチェスをして、しかもめっぽう強いんですが、チェスをする時は決して人形の中から出ることなく、晴れ舞台に立つこともなく深夜のチェスクラブでチェスをし続けます。

欲を出さず控えめで、常に小さくあろうとする少年がとても魅力的です。

私はチェスも碁も将棋もできませんが、チェスの試合を表現する文章がとても美しいので、チェスの知識が無くても映像を見ているようにうっとりできます。

ほんとに、なんでこんなストーリーを思いつけるんでしょうかね~・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今読んでいるのは「隻眼の少女」という本格推理小説です。

久しぶりに本格推理物。

うきうきします。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿