今日もどんより曇っていますが、法事でしゃくとり王国へ
帰っていたしゃくとり姫が戻ってきました。
(注)前編はこちら
「Rさま、帰ってまいりました。」
しゃくとり姫がいない間、Rはひとりでずっと考えていまし
た。どうしたらしゃくとり姫を傷つけずにこの関係を終わり
にすることができるのか...と。
しゃくとり姫のかわいらしい笑顔に癒されている自分自身に
も気づいているRでしたが、種別の壁を越えて一緒になるこ
とは到底出来ることではありません。
(なにせボクはオカマだし....)
「ごきげんよう。お元気でしたでしょうか?」
「あー?しゃくとり姫、いいところに....」
「実は....パチスロでスッテンテンになっちゃ
ってねぇ!お金貸し手くれない?頼むわ~。。。」
「お姫さんなんやから、銭たくさん
もっとるやろ?な?な?!」
「しゃくとり王国の通貨は円に換金できないのです...
お力になれなくて申し訳ありません」
「....あ、そ!ほな結構!」
ツーン!!
「それよりもRさま、紫陽花の綺麗な場所を見つ
けたのです。一緒にいきませんか?」
「紫陽花?興味ないわ~~。
食べれるモンなら見に行ってもいいけどお~」
「いかがなさったのですか?いつものRさまでは
ないみたい。。。」
「はあ!?わては初めっからこの調子やで。
お上品な姫さんとは身分が違うもんなあ~
ひゃっひゃっひゃ~~!!」
「・・・残念です。そんな方とは気づきませんでした。
わたくし、王国へ帰ります。プンプン!!」
こうして、しゃくとり姫はしゃくとり王国へ帰っていきました。
王国では父親である王様の決めたいいなずけのしゃくとり王子が
待っているのです。
きっと王子と幸せな家庭を築くことでしょう。。。
Rはというと...
いつになく寂しげです。話しかけることも出来ない雰囲気です....
一方しゃくとり姫は....
(Rさま、演技下手すぎです....関西弁ヘンだし。。。
パチスロやったことないし。。。)
そうです。しゃくとり姫はRが演技でわざと嫌われるように
振る舞っていたことを悟っていたのです。
しゃくとり姫もまた、どんなに愛していても結ばれない運命
であることは分かっていたのでした。
ただ、許されるかぎり少しでも長くRの側にいたかったのです。
終わりが来ることは分かっていました。
でも、自分から去ることはどうしても出来なかったのです。
Rのことをとても好きになってしまっていたのですから....
Rの心もポッカリと穴があいたようになってしまいました。
そして恋とは残酷なものだと初めて気付いたのでした。
~Fin~
帰っていたしゃくとり姫が戻ってきました。
(注)前編はこちら
「Rさま、帰ってまいりました。」
しゃくとり姫がいない間、Rはひとりでずっと考えていまし
た。どうしたらしゃくとり姫を傷つけずにこの関係を終わり
にすることができるのか...と。
しゃくとり姫のかわいらしい笑顔に癒されている自分自身に
も気づいているRでしたが、種別の壁を越えて一緒になるこ
とは到底出来ることではありません。
(なにせボクはオカマだし....)
「ごきげんよう。お元気でしたでしょうか?」
「あー?しゃくとり姫、いいところに....」
「実は....パチスロでスッテンテンになっちゃ
ってねぇ!お金貸し手くれない?頼むわ~。。。」
「お姫さんなんやから、銭たくさん
もっとるやろ?な?な?!」
「しゃくとり王国の通貨は円に換金できないのです...
お力になれなくて申し訳ありません」
「....あ、そ!ほな結構!」
ツーン!!
「それよりもRさま、紫陽花の綺麗な場所を見つ
けたのです。一緒にいきませんか?」
「紫陽花?興味ないわ~~。
食べれるモンなら見に行ってもいいけどお~」
「いかがなさったのですか?いつものRさまでは
ないみたい。。。」
「はあ!?わては初めっからこの調子やで。
お上品な姫さんとは身分が違うもんなあ~
ひゃっひゃっひゃ~~!!」
「・・・残念です。そんな方とは気づきませんでした。
わたくし、王国へ帰ります。プンプン!!」
こうして、しゃくとり姫はしゃくとり王国へ帰っていきました。
王国では父親である王様の決めたいいなずけのしゃくとり王子が
待っているのです。
きっと王子と幸せな家庭を築くことでしょう。。。
Rはというと...
いつになく寂しげです。話しかけることも出来ない雰囲気です....
一方しゃくとり姫は....
(Rさま、演技下手すぎです....関西弁ヘンだし。。。
パチスロやったことないし。。。)
そうです。しゃくとり姫はRが演技でわざと嫌われるように
振る舞っていたことを悟っていたのです。
しゃくとり姫もまた、どんなに愛していても結ばれない運命
であることは分かっていたのでした。
ただ、許されるかぎり少しでも長くRの側にいたかったのです。
終わりが来ることは分かっていました。
でも、自分から去ることはどうしても出来なかったのです。
Rのことをとても好きになってしまっていたのですから....
Rの心もポッカリと穴があいたようになってしまいました。
そして恋とは残酷なものだと初めて気付いたのでした。
~Fin~