マサコデグブログ

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~ノルウェージャンフォレストキャットRとイラストレーター挑戦のDiary~

Rの小さな恋の物語・完結編

2006-06-26 | 愛猫R
今日もどんより曇っていますが、法事でしゃくとり王国へ
帰っていたしゃくとり姫が戻ってきました。
(注)前編はこちら

「Rさま、帰ってまいりました。」


しゃくとり姫がいない間、Rはひとりでずっと考えていまし
た。どうしたらしゃくとり姫を傷つけずにこの関係を終わり
にすることができるのか...と。

しゃくとり姫のかわいらしい笑顔に癒されている自分自身に
も気づいているRでしたが、種別の壁を越えて一緒になるこ
とは到底出来ることではありません。


(なにせボクはオカマだし....)



「ごきげんよう。お元気でしたでしょうか?」


「あー?しゃくとり姫、いいところに....」


「実は....パチスロでスッテンテンになっちゃ
ってねぇ!お金貸し手くれない?頼むわ~。。。」



「お姫さんなんやから、銭たくさん
もっとるやろ?な?な?!」



「しゃくとり王国の通貨は円に換金できないのです...
お力になれなくて申し訳ありません」



「....あ、そ!ほな結構!」

ツーン!!

「それよりもRさま、紫陽花の綺麗な場所を見つ
けたのです。一緒にいきませんか?」


「紫陽花?興味ないわ~~。
食べれるモンなら見に行ってもいいけどお~」



「いかがなさったのですか?いつものRさまでは
ないみたい。。。」



「はあ!?わては初めっからこの調子やで。
お上品な姫さんとは身分が違うもんなあ~
ひゃっひゃっひゃ~~!!」



「・・・残念です。そんな方とは気づきませんでした。
わたくし、王国へ帰ります。プンプン!!」




こうして、しゃくとり姫はしゃくとり王国へ帰っていきました。
王国では父親である王様の決めたいいなずけのしゃくとり王子が
待っているのです。
きっと王子と幸せな家庭を築くことでしょう。。。


Rはというと...


いつになく寂しげです。話しかけることも出来ない雰囲気です....


一方しゃくとり姫は....

(Rさま、演技下手すぎです....関西弁ヘンだし。。。
パチスロやったことないし。。。)


そうです。しゃくとり姫はRが演技でわざと嫌われるように
振る舞っていたことを悟っていたのです。

しゃくとり姫もまた、どんなに愛していても結ばれない運命
であることは分かっていたのでした。
ただ、許されるかぎり少しでも長くRの側にいたかったのです。
終わりが来ることは分かっていました。
でも、自分から去ることはどうしても出来なかったのです。
Rのことをとても好きになってしまっていたのですから....



Rの心もポッカリと穴があいたようになってしまいました。
そして恋とは残酷なものだと初めて気付いたのでした。

~Fin~