麻酔の影響なのか、脳に近いところの手術をしたためか
しばらく頭が重く私はベッドで寝ていたのだが、昔から
心配性な父が「大丈夫か?手術後運ばれてきた時泣いて
たようだから」と心配そうに私を見るので頭が痛いとも
言えず「全然平気」と言ってしまった。
小さい頃から父に心配されると、なんだかむず痒く逃げ出
したいような気持ちになったものだった。
娘を心配する気持ちは分かるし、もちろんありがたいなぁ
~と思うのだが...親に心配をさせている自分が余計に情け
なく思えてしまうのだ。
その点母は心の中では心配しても、あまり表面に出さない
性格なのでありがたい。
父がちょっとどこかへ行っているうちに「頭痛いからお薬
持ってきて」とそっと母に頼んだ。
そんな感じで全て隠さず本音を言ってきた母には、小さい
頃から私の病気で辛い思いをさせたなぁ...と思う。
脳外科を中心にいろいろな病院を探し、父が仕事の日は母
とふたりで県外の病院まで電車で行ったこともあった。
「あそこの先生は権威よ」と噂を聞けばその都度すぐに出
向いて行ったものだった。
中でも小学校中学年くらいの頃行ったある病院でのことは
どうしても忘れることができない記憶となっている。
いつものように脳外科、眼科と科を廻されるが原因が分か
らず、その病院では初めて精神科に廻されたのである。
小学校3、4年生といえばそれくらい理解出来る年齢だ。
とてもショックだったし、ものすごく頭にきていた。
部屋に入ると箱庭が置いてあり、横の木の箱にはミニチュ
アのたくさんの種類の動物や木々が入っている。
なかには鉄砲を構えるヒトの姿も...
敷き詰められた砂を掘ると鮮やかな水色の湖になるように
作られている。
白衣を着た女性に「好きなように箱庭を完成させてくださ
い」と言われ(フン!これで何がわかるってのよ?お望み
どおりの結果が出るようにやってあげるわよ!)と子供の
私はかわいくない悪知恵を働かせ、せっせと作り始めた。
大人から見たら子供でも、女の子は3年生にもなれば生意
気なものである。
じゃーん!!
小動物を真ん中に集め、その周囲には肉食獣を配置。そのま
た周囲には木陰から鉄砲を構えたヒトを配置。
名付けて『弱肉強食のお庭』!
我ながら芸術面もなかなかに仕上がった。
その診断結果はというと担当医曰く「お母さんが娘さんに対し
教育ママ過ぎて、それが病気の一因になっていると思われます」
ということであった。
母が私に苦痛を与える程の教育ママだったら、現在私は無職で
専業主婦などになっていないと思うのだが....
『弱肉強食のお庭』で、異常性が分かったのか、それとも私が
精神科に廻されたことに腹を立てて、わざと『お庭』を作った
こともお見通しで『異常』と判断したのか...??
今もそれは分からないが、しかし全くいい加減なものだなぁ~と
いうのがその時の私の医師への印象であった。
(性格がおかしいとか言われたこともないし、人間関係のトラブ
ルだって1度もないわい!!)
N大学の有名な医師だったと記憶しているが....
しかし医師にそのような結果を言われた母は少なからず傷ついた
に違いない。
そんなことがあり、その頃から私の『偉そうな人嫌い』が悪化し
ていくのであった。
女主人マサコデグ、今日はご機嫌ななめの
ようですね...逃げよ~っと。。。
しばらく頭が重く私はベッドで寝ていたのだが、昔から
心配性な父が「大丈夫か?手術後運ばれてきた時泣いて
たようだから」と心配そうに私を見るので頭が痛いとも
言えず「全然平気」と言ってしまった。
小さい頃から父に心配されると、なんだかむず痒く逃げ出
したいような気持ちになったものだった。
娘を心配する気持ちは分かるし、もちろんありがたいなぁ
~と思うのだが...親に心配をさせている自分が余計に情け
なく思えてしまうのだ。
その点母は心の中では心配しても、あまり表面に出さない
性格なのでありがたい。
父がちょっとどこかへ行っているうちに「頭痛いからお薬
持ってきて」とそっと母に頼んだ。
そんな感じで全て隠さず本音を言ってきた母には、小さい
頃から私の病気で辛い思いをさせたなぁ...と思う。
脳外科を中心にいろいろな病院を探し、父が仕事の日は母
とふたりで県外の病院まで電車で行ったこともあった。
「あそこの先生は権威よ」と噂を聞けばその都度すぐに出
向いて行ったものだった。
中でも小学校中学年くらいの頃行ったある病院でのことは
どうしても忘れることができない記憶となっている。
いつものように脳外科、眼科と科を廻されるが原因が分か
らず、その病院では初めて精神科に廻されたのである。
小学校3、4年生といえばそれくらい理解出来る年齢だ。
とてもショックだったし、ものすごく頭にきていた。
部屋に入ると箱庭が置いてあり、横の木の箱にはミニチュ
アのたくさんの種類の動物や木々が入っている。
なかには鉄砲を構えるヒトの姿も...
敷き詰められた砂を掘ると鮮やかな水色の湖になるように
作られている。
白衣を着た女性に「好きなように箱庭を完成させてくださ
い」と言われ(フン!これで何がわかるってのよ?お望み
どおりの結果が出るようにやってあげるわよ!)と子供の
私はかわいくない悪知恵を働かせ、せっせと作り始めた。
大人から見たら子供でも、女の子は3年生にもなれば生意
気なものである。
じゃーん!!
小動物を真ん中に集め、その周囲には肉食獣を配置。そのま
た周囲には木陰から鉄砲を構えたヒトを配置。
名付けて『弱肉強食のお庭』!
我ながら芸術面もなかなかに仕上がった。
その診断結果はというと担当医曰く「お母さんが娘さんに対し
教育ママ過ぎて、それが病気の一因になっていると思われます」
ということであった。
母が私に苦痛を与える程の教育ママだったら、現在私は無職で
専業主婦などになっていないと思うのだが....
『弱肉強食のお庭』で、異常性が分かったのか、それとも私が
精神科に廻されたことに腹を立てて、わざと『お庭』を作った
こともお見通しで『異常』と判断したのか...??
今もそれは分からないが、しかし全くいい加減なものだなぁ~と
いうのがその時の私の医師への印象であった。
(性格がおかしいとか言われたこともないし、人間関係のトラブ
ルだって1度もないわい!!)
N大学の有名な医師だったと記憶しているが....
しかし医師にそのような結果を言われた母は少なからず傷ついた
に違いない。
そんなことがあり、その頃から私の『偉そうな人嫌い』が悪化し
ていくのであった。
女主人マサコデグ、今日はご機嫌ななめの
ようですね...逃げよ~っと。。。