「私が棄てた女」ご存知名作中の名作、こんな映画をつくった監督を干すような、曰く「分かりにくい…」?・・・冗談でしょ。こんな映画界が後に、ポルノ映画を作ったりやくざ映画を作るようになった頃には、少なくともぼくはそうですが、もう映画館に通う事はすっかり少なくなりましたっけねえ。
ですが、文芸坐などには通いましたが・・・。
映画がテレビに観客を奪われたというのなら、テレビドラマでできない映画をつくればいいだけだと思います。
素人が何を言うかというのならすみません。まったくその通りですね。
今週のある週刊誌に、NHKの聴取料は、300円がふさわしいのでは?という記事が出ていてびっくり仰天でしたが、ぼくは以前より、従量制が一番公平だと思っているのです。見たい番組だけ見てそれに比例した受信料を払うシステムなら公平だし、今月はつい面白い報道番組もあったから、受信料は6000円かぁ、でも仕方がないな、面白かったんだから…とぼくならそう思うでしょうね。決してテレビ見るのを止めた、と受像機もゴミに出して一切テレビを見るのを止めることはしなかったかと思いますね。民放も同じ、まったく見る番組がなくなったからでして、広告はジャンジャン流せばいいのです。ただし、広告を見ることと、広告の商品を買う事とは何の因果関係もありませんでしたからね、ぼくの場合。NHKが、英国のBBC並みのクオリティを見せてくださるのなら、決して5000円でも高くはないと思うものです。同じことが新聞にも言えると思います。つまるところ、独立してテレビ局であり、新聞社なら多くの日本人は、応援を惜しまないのではないでしょうか。
さいきん、松本清張氏の、「西郷札」という本を読むことがありまして、過去に、吉本隆明氏が、「西郷札」以降の清張は面白くなくなったという意見を遥か昔に読んだ記憶があり、オオ、凄いこと言うなあとそれから吉本氏が大好きになった過去がございましたっけ。
この頃、もう昭和の時代の小説、60年代や70年代までかなあを中心に読んで愉しく暮らしております。
此れって決してお勧めできる生き方ではないとまずお断り申し上げながら…やっぱりかって読み親しんだ時代の文学が自分には合っているから、それでいいんだと自分に言い聞かせながら、そんな風に今の時代を遥か昭和の時代に目を向けつつ生きているよな塩梅なのです。
フォト・文 石郷岡まさお