池田 大作氏は1928年1月2日に生まれ、紀野一義氏1922年8月9日出生であり6歳ばかり年長だが同世代と言ってよかろう。にもかかわらず紀野一義氏は創価学会に対して多くを語っていない。さらりと次のように語るのみだ。
創価学会は「証拠がなけりゃだめだ」というけどそんなことはない。信は証拠があろうとなかろうと信じるから信で、そうでない場合は確認あるいは理解だと述べているが批判とも言えないあっさりしたものだ。
氏が草創期の創価学会について触れている珍しい箇所がある。次の一節だ。創価学会の青年が問答に来て仏教用語を間違った読み方をしていたのでそれを丁寧に正したところ、青年は勢いをなくして帰っていった、そんなエピソードをサラリを語っている。
わたしが戦争から帰ってまもなくの頃であるが、・・・創価学会の青年が問答に来た。p53