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まさおレポート

オダラン(寺院創立記念日)を初めて見る

夜が更けたころにガムランが聞こえてきた。既に夜11時を過ぎているので不思議に思って音のするビーチに向かった。ホテルを出るとすぐに舞台と白装束の村人が目に入った。ビーチに向かって右にお寺があり、その前に竹や木で舞台が設置されている。舞台の前には椅子が置かれ大勢のバリ人家族が舞台のバロンダンスを楽しんでいる。飛び入りの男性がバロンダンスの踊り手と絡んで踊っているのが大受けしている。この男の踊りもさまになっている。バロンダンスの踊り手は男性だが女装しているので、飛び入りの男性はふざけてこの女装の踊り手の胸のあたりに触ろうとするしぐさをする。踊り手は怒ったふりをする。観衆はどっと笑う。

ほとんどすべての観客が村人で、頭のキャップであるウダンからシャツ、下半身にまくサロンまで白で統一している。横に座る男性のサロンは絹のような光沢のある白地にうっすらと光る刺繍が施されている高価そうなサロンだ。4,5歳の子供たちもこんな時間なのにもかかわらず起きて舞台を親と一緒に楽しんでいる。

やがてバロンダンスは終わり、一部の人々は旗を立ててジャラン・ハントゥアを行進しだした。しかし舞台はまだ続く。次は男二人が登場して掛け合い漫才を始める。一言発すると男はハハハハと笑い声をいれる。テレビで笑い声をかぶせる方法は今に始まったものではなく、既にこんな伝統演劇にも存在していた。

オラダンはこの後1時過ぎまで続くという。そのころマンクが神のお告げをするのだがそれは目撃できなかった。このマンクというのは村人の特定の素質のある人が一定の勉強をした後になれるらしい。憑依されやすい人の家系があるという。特定の階級に属する人ではなく一般の人がマンクになる。


バリ人が忙しいのは、関係する寺院が多いこと 村にはカヤンガン・ティガと呼ばれる3つの寺院があり祖先神 プセ寺院 村の集会場 デサ寺院 墓地の近く死者の霊を祀るダラム寺院 市場の寺院、水利組合スバックの寺院、親族集団の寺院がある。
ダラム寺院は村の南海側にあることが多いが村の中心にあることも。
全部で7つの寺院がある村も オダランが210日に1度巡って来ると月に1度はオダラン バリ・ヒンドゥー教の総本山・ブサキ寺院 大きな寺院のオダランにも参加する。
ニュピ ガルンガン クニンガン 満月、新月 家寺のオダラン 結婚 火葬 削歯ポトン・ギギ 子供の誕生日がある。

オダランは1日だけの小規模な時もあれば、ひと月以上も続く大規模なものもある。
寺院の奉仕活動は「ンガヤ」 ゴトンロヨン バンジャールの役目 バンジャール共同体 村の最小単位の名称 生まれてから死ぬまでの間、生活にかかわる儀礼のすべてを扶助し合う組織でバリ人すなわちバンジャールの1員
バンジャールの重要な役割は、寺院の維持、管理、そして、オダランの運営だ。 結婚して世帯を持った男性 神々への供物を作る女性 婦人会、青年団、ガムラン・グループの組織がある。

バリ芸術に及ぼしたシュピースの足跡 11426文字
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バリ島物語 ラカのうちに祖先が生まれ変わる
「バリ島物語」 他の世界の思いに耽る
「バリ島物語」バガバッド・ギータ 精霊に終わりなし。永遠にして不死なり
ケチャダンスは音声のみによるトランス効果
 






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