無限大の夢追いかけて

日々、頭に浮かんだことを書き残そうと思います。

帰り道

2006-12-04 23:27:29 | 通勤途中で・・・
僕は、路面電車で通勤しているが・・・
路面電車は、1両編成。
車内は狭く、特に帰りは、車両内の出来事が全て把握できる。

いつものように、電車に乗り込んだ。

乗り込むと同時に発車のベルが鳴った。
僕の隣は、お母さんと二人の子ども。
赤ちゃんを、ベビーカーに載せて、2歳ぐらいのお兄ちゃんは椅子に座っていた。

お兄ちゃんがお母さんに一言。 「おしっこ~」
お母さんの行動は、早かった。 すかさず「降りるよ!」
赤ちゃんを抱きかかえて、   「早く降りなさい!」
僕も条件反射的に、ベビーカーを降ろすのを手伝ってあげようと立ち上がった。
でも、その必要もなく、
お母さんは、肩に荷物を掛けて、片手に赤ちゃん、片手でベビーカー、
みごとなぐらい、素早い行動で降りていった。

窓の外、お母さん 「もう、あんたは、もっと早くに言いなさい!」
と、いいながら、トイレに向かった。

お母さんの言葉は、怒っていた。
でも、その怒った言葉の裏に、僕は愛情を感じて、何となく微笑んでしまった。
路面電車は、5分おきぐらいあるので、お母さんも迷わず降りたんだと思うが、
とにかく、その行動の早さに驚いた。 

小さい子どもを二人連れて・・・
力強いお母さんが素敵だった。

3人が降りた電車。
残ったのは、僕一人だった。(写真参照)