★★★「今日の短歌情報1月10日)」★★
★与謝野晶子の直筆の103首が岡山県倉敷市で見つかった。
倉敷市出身の詩人、薄田泣菫におくられたもの。「紫影抄」「秋の薔薇」などのタイトルや晶子の署名のほか、「一度にお載せ下さい」という朱書きが入ったものもあった。
※与謝野晶子(1878~1942) ※薄田泣菫<すすきだきゅうきん>(1877~1945)
晶子研究を手がける加藤美奈子・就実短大准教授により未発表とみられる原稿が見つかった。
★未発表とされる短歌の一部
①髪よりも静かなるなし夕ぐれの山の色よりみずうみよりも
②街行けば涙ぐまるるおもひでの必ずわきぬまずしきがため
③心をばお伽ばなしの悪党も思ひよらざる洞に投げうつ
※ ①みだれ髪の作者の髪が静かなときもあるのですね。折々の髪になんて敏感なこと。 ②街には高価な品が売られていて貧しさをイヤというほど感じさせるのは昔も今も同じなのですね。③は私にはどうもわかりません。悪党に囲まれていて、准悪党かもしれない松井多絵子