・・・ グアムという島 ・・・
先週の土曜日から海外ですごす旅客たちの出発ラッシュ。グアムやハワイのリゾート地が人気らしい。グアムは成田から3時間半で行ける。米国領で公用語は英語だが日本語でOKの島、この島は旧日本領でかつて2万人近い日本兵が命を落とした激戦地であった。今では年間100万もの日本人が訪れる。高級免税店はほとんど日本人が対応、観光産業は日本と取り組んでいる。2014年9月、グアムの日本人来島者は2500万人達成。観光客の8割は日本人である。6年前の冬に訪れたときの私の歌を歌集から10首抄出。
グアムという島 松井多絵子
左右とも指紋をとられいて気づくこのグアム島は米国なのだ
なんとなくオバマに似ている何ゆえにグアムに来たかと問う審査官
台風のときには海になるらしい道はハマナスの花を咲かせて
ラムラム山に背をむけ歩く今ここに津波がくれば駆け上る山
津波など来ることないというようにヨットはいくつも沖にただよう
鉄砲の銃口のぞけばコカ・コーラ空き缶のあるアガット砦
終戦を知らずに日本兵ひとり隠れし穴へのツアーは百ドル
そこかしこ戦いの傷跡ありながらグアムとう島は厚き化粧を
リザールビーチに拾いし貝殻みな貝に去られてしまいし儚い器
貝たちの行方はしれず貝殻は波うちぎわに置き去りのまま
❤ 持ち帰った貝殻はガラスの器に入れて居間の飾り棚に、、。
8月10日 松井多絵子