・・・ 地球そぞろ歩き ⑬・・・
▼ 見おろせば緑の波が寄せてくる星峠棚田、八月末の 松井多絵子
8月21日、9時に赤倉温泉ホテルを出発し青海川駅へ向かう。ツアーのバスの車窓は新緑の木々が連なる。この辺りは豪雪地帯らしい。まだ春なのだろうか。1時間ほどバスにゆられて信越本線の青海川駅に着く。日本一波打ち際に近いといわれる駅である。ここから見渡す海原はなんとも広い。ブルーグレーの壮大な半円の海原をながめながら、地球はやはり丸いんだなあと思う。日本海沿いに走るローカル線に乗り柏崎へむかう。約8分の乗車。貴重な8分だった。
柏崎駅から約20分で星峠の棚田に着く、新潟県十日町松代地域、山の斜面に沿い階段状に広がる棚田の絶景スポットだ。米を作り、小さなダムとして山を支え、にほんの里100選に選ばれた星峠の棚田は自然のアートだ。私もアートの1部となり棚田の裾に立つ。
津南へ向かう。「向日葵畑」ではなく苗場酒造の見学である。日本百名山「苗場山」の伏流水で仕込んだ日本酒。創業1907年。円形の風呂のような釜で焚かれたご飯が日本酒になる過程を見る。大きなタンクで寝かされ、発酵してできた日本酒を試飲、せっかくだが私にはどれも同じ味である。しかし銘柄により価格はかなり異なる。試飲しながら牧水をおもう。
❤ さびしさのとけてながれてさかづきの酒となるころふりいでし雪 若山牧水
何年か前に見た「津南の向日葵」を見ることなく津南を去り、南魚沼で郷土料理の昼食を済ませて帰路へ向かう。帰路までの歩数 2462歩 クラブツーリズムツアーを利用。
※信越の秘境・雷滝苗名滝、赤倉温泉1泊、ローカル列車、星峠の棚田、(費用21900円)
8月23日 松井多絵子
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