☀ 光の中へ ☀
最優秀賞に選ばれたのは☀溝呂木敏夫の「光の中へ」。全写真連盟の「第47回カラーフェア」の応募総数は938点、審査には写真家で全日写連関東本部委員の榎並悦子と佐々木広人・アサヒカメラ編集長があたり、入選作62点のなかから最優秀賞に選ばれたのが☀「光の中へ」
入選作品は、9月4日~10日に冨士フイルムフォトサロンで展示される。(東京赤坂9)
「光」とは何か。あらためて思う。辞書には◉「視神経を刺激して視覚を起こさせる物理的対象。電磁波の一種。光の本性はエネルギー粒子と考えられている」。光は陰を生む。その明暗はアートには欠かせないテーマとなり、一瞬を捉える写真には好適なのだろう。私もかなり光と陰を詠んできた。これからも詠み続けたい。
☀ 光を曲げる 松井多絵子
風を倒し光を折り曲げ白昼の街路を歩く もうじき秋だ
春先にわれを酔わせた紅梅の花のなき枝を光が走る
黒蝶が光の海を泳ぐ今われは言葉の海に溺れる
なぜなのか光り損ねてしまうのは、わたしは陰に愛されている
書くならば言葉の身なりを整えて光が窓を去らないうちに
蹴りたいのはわたしの怠惰、なにもせず光が来るのを待ちわびている
溝呂木さん 今日は晴れたり曇ったりです。ときどき光と戯れてくださいね。、
8月28日 松井多絵子