日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

完全な結びの帯

2006-06-29 | Weblog
 3章で示されるのは、「脱ぎ捨て」9節、「身に着けなさい」12節とあることだ。
 捨て去り、脱ぎ捨てるものが5節、8節にはっきり示される。そして新しく身に着けるものは12節「憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容」である。
 そのモデルがある。
 10節「造り主の姿に倣う新しい人を身に着け、日々新たにされ」る。
 「日々新たにされる」というのは、清潔で衛生的な日常生活を送るのと同じである。キリスト者として日々清潔を与えられることであり、新生(入信)のことではない。
 そこで、衣裳を身に着ける時に肝心なのは何かだ。それが7節「愛を身に着けなさい。愛はすべてを完成させるきずなです」である。新共同訳はよくない。
 文脈からみて、新改訳「愛を着けなさい。愛は結びの帯として完全なものです」は適訳である。口語訳も「愛を加えなさい。愛は、すべてを完全に結ぶ帯である。」となっている。女性が帯を締めないで和服を着ることは考えられない。男性の場合はバンドを締めないと様にならない。
 ここは「きずな」ではなく「帯」と訳す必要がある。
 (写真 ヨルダン川に沿って北上 旧跡ベトシャン)