植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

フル代表観戦記 うー--ん すっきりしない

2022年01月28日 | スポーツ
昨日今日と寒くすっきりしないお天気であります。

 夕べはサッカー終了と同時に9時に就寝したのですが、夜中に一度目覚めたものの熟睡して起床時がなんと7時半でありました。普段7時間前後寝て5時には起きる習慣なので、「寝すぎ」たのです。そういう時は決まって頭がすっきりせず頭痛もいたします。

 昨日のサッカーは、女子が引き分けでめでたく予選ラウンドを首位通過し、次戦の相手はタイに決まりました。また、男子も隠した中国相手に2-0で勝ち点3をゲットしたので、結果としては二試合ともに十分な成果ではあったのです。

 しかし、これがどうにもすっきり致しません。女子は、予想通り田中と菅澤を外し、開始1分経たずにゴールと、この上ない最高の出だしで、前半70%のボール占有率だったのです。しかし押しながら追加点が取れずに、後半に入ると俄然韓国が優勢になりました。前の試合同様にミスが増え簡単にボールを取られる場面が増えました。相手ゴールに迫るチャンスがまったくなくなり何度も攻め込まれ数回ヒヤリとするピンチがあり、とうとう失点。

 その原因は1点リードで消極的になった、疲れでスタミナが落ち散漫なプレーが増えた、選手交代や戦術の徹底が不十分だった、などが考えられます。後半俄然攻勢を強めた韓国に比べてなでしこはなんら有効な対策が打てていないように見えました。

 岩渕真奈ちゃんは結局出ずじまい、田中美南もやはり周りとフィットしません。今大会で抜群の猶本光は、連戦の疲れを配慮して途中で下げたので中盤のボール支配が出来なくなっていました。

 一方男子でありますが、残念ながら最低の選手起用の森保監督は頑なでありました。せっかく海外から呼び寄せた次世代の二枚看板久保・堂安がベンチ、長友・大迫・酒井という古株を出してきました。幸運にも相手のハンドで貰ったPKを大迫が得点しましたが、数回あった決定機に枠に飛ばすことが出来ずとうていエースストライカーとしては不十分だったのです。彼はゴールを背にして味方からボールを受ける「くさび」のプレーを得意としていますが、相手選手に体を預けているためにバランスを失い次のプレーが遅くなっています。せっかくのシュートチャンスにも、一瞬遅れ持ち替えたりするのでゴールになりません。

 長友は中国が攻勢に出ないのをいいことに自由に前線に上がれボールが持てたのに、短いパスで味方に預け攻めのリズムが遅くなり、クロスも極めて不正確でした。彼が途中交代し、代わりに出てきた中山のセンタリングがぴったり伊東に合って、2点目が生まれたのは象徴的でした。久保などの投入も残り20分・・・。なんで後半の頭から出さないのでしょうか。

 2試合とも、あれだけ早い時間で先制したのに追加点がずっと取れなかった。それが戦術上の問題、反省点であろうと思います。もしもう一点ずつとれていれば、この観戦記も選手への賛辞と労いで全く違う中身になったのに。

 どんな名選手でも「必ず衰えが来る」その力を見極めるのが監督の仕事です。ビッグネームに配慮してチームの転換を若返りのタイミングを失うというのは歴史が教えてくれます。古くは釜本、彼中心に頼っていたためその後の男子サッカーは長期低迷になりました。三浦知良にこだわって解任された加茂周さん、ナデシコもワールドカップ優勝メンバーを次大会以降まで残したために若手が育たず世代交代が遅れて、徐々に世界に後れを取ったのです。

 なでしこではあの時最年少だった岩渕真奈や熊谷鮫島などが今は最年長であります。男子サッカーもオリンピック世代中心に入替して全く別のチーム作りに着手すべきであろうと思いますね。これは監督では無く、サッカー協会にその責任がありそうです。
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