植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

✖×✖しなければ子は出来ない 困ったもんだ

2021年03月12日 | 植物
 数日前、檻の中で1頭で飼育し、他の猿との接触がないのに、シロテテナガザル が出産していたことが話題になりワイドショーでは、周囲で飼育している同種のオスザル数頭の中での犯人捜しを延々と放送していました。檻の囲いの状況やら何やらをパネル・写真付きで、しかもポストムツゴロウいわれる動物研究家パンク 町田さんとのリモート出演。(笑)
 犯人不明で、再発防止のためDNA鑑定するそうですが、処女懐胎かコウノトリが運んできた、でもよいのでは。

 コロナだ、やれ高額接待だ、やれ使途不明金とろくでもない話題ばかりの昨今、この緩いテーマで引っ張った番組Pはグッドジョブでした。殺伐としたニュースの中でたまにはほっこり・くすりとするような放送も悪くなかろうと思いました。

 猿に限らず、世の中男女しかありませんから、特に男は「隙あらば」エッチを狙っっていますし、禁じられた仲になるのは、古今、洋の東西を問いません。
 卓球の福原愛ちゃんも、思いもよらぬ騒動に発展しているようです。有名人のスキャンダルなどどうでもいいのですが、国民的アイドル、中国人との国際結婚など目立つ夫婦なので、当分真相追求や夫婦関係の行方が注目されるでしょうね。芸能人やスポーツ選手などは世界が狭く、自由な行動が制約され10代からちやほやされているので、大人になって「はじけてしまう」ことも少なくありません。困ったもんですね。

 深刻なのはニューヨーク州知事のクオモさんです。一時はコロナ対策でアメリカのヒーロー扱いされ次期大統領候補にも取りざたされていましたが、ここにきて「セクシャルハラスメント」が暴露されています。イタリア系の情熱的なお顔、あの夜のお騒がせベルルスコーニ 元伊首相と同じテイストの御仁であります。アメリカという国は、所も相手も構わずキスする国民性、ハグすれば相手との接触ですし、なかなか線引きが曖昧なところでもあります。

 だいたい若くて美人、スタイルのいいスタッフを雇用し周りに配置するボスは、動物でも人間でも「スケベ根性」から以外の何物でもありません。そこに、関わろうする美人さん、実権者に「あわよくば」と百も承知で近づいているようにも思えますがね。

どちらにせよ困った国でありますな。

 さて、動物はさておき、植物の授粉であります。植物の多くが「自家不和合性 」を有しており、単体あるいは同一植物から派生した子株・接ぎ木などの花だけでは受精せず、種なしの果実か実をつけないという性質であります。
 これは、個体としては周囲に過剰に同種の植物が増殖することによって、日陰を生じ土中の根張りが過剰になり栄養分が回らず、自身が衰微することを避けようとする意味があります。また、あるいは必要以上にたくさん結実させると、実に栄養分を注ぐために自分自身が弱って生長が止まるということを回避します。
 さらに、多品種と交雑を繰り返すことで、純粋種による自家増殖での劣性遺伝を避け、より強靭な種へ変異し生き残ろうとする遺伝子的戦術です。これによって、際限なく植物は種の多様性を広げ、環境変化にも対応して、生き残ってきたのです。

 これは、ワタシのような果物栽培者にとって、もっとも厄介な問題になります。具体的には、なし、りんご、もも、プラムなどです。ポポー、フェイジョア一などもそうでした。
 異種で授粉させるために開花時期が近似した複数の近種を混植させなければならない、という栽培面積確保の制約があります。近すぎず遠すぎずに複数の果樹を植えなければなりませんので、好きなのに、植え場所がなく、さくらんぼと「梨」、キウイフルーツなどは植えることが出来ません。

 さらに、近年のミツバチ消失であります。一年に1居、2度しか見ることが無くなりました。風媒花ならいいですが虫媒花だとほとんどがミツバチ頼みなのです。これは養蜂家が減ったせいもありますが「ネオニコチノイド系」農薬被害によるものであることと世界的には認知され、原則使用禁止に動いています。(日本は逆に使用緩和してます)

 やむなく、授粉しにくい植物・品種は人工授粉に頼らざるを得ません。今は、毎朝プラム「貴陽」とケルシーへの授粉を継続しています。去年大収穫できたクサイチゴは大丈夫ですが、キイチゴ(モミジイチゴ)も対策が必要でしょう。果樹ではありませんがスイカ、特に小玉スイカも人工授粉が欠かせません。

 こうした作業は、だいたい夜明け以降9時くらいまでが有効とされています。植物の光合成は日の出とともに始まり午前中でだいたい終わります。夜中地中から水分や栄養分を吸い上げ日光を浴びて活動が最も盛んになる早朝が適しているのです。前日・前夜に降雨があったらNG、雌蕊が湿っていたり花粉が濡れていると受精しません。空気が乾燥した快晴の朝、これに限ります。

 わが国では、ここ数年スイカが咲く頃に梅雨入り、ミツバチどころか、長雨が多くて授粉できないことが多いのです。また、日照不足と低温、土中の水分が多すぎてスイカがまともに出来ません。困ったもんです。 



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