篆刻にせよ書道にせよ、ルーツは中国であります。おかげで、中国の書家の臨書を5年続け、その為の本は、中国・台湾・香港で発刊されたもの、印泥はほぼすべてが中国製、印材とて、パリン石や粗悪なアフリカ産青田石を除いて100%中国で産出されたものです。中国無しでは成り立ちえないのが書道ですし、そもそも日本の言語や歴史・教育ほぼすべてが中国の漢字文化のおかげであります。しかしながら「中国」は大嫌いです。知り合いには香港人はいますが、中国人は一人もいません。
身の回りはメイドインチャイナで溢れ、着ているものもほぼ中国製、日本の食料供給から産業全般について中国への依存度は極めて高くなっているようです。先に上げておいたブログでの「便器」も中国の部品や中国工場の生産停止の影響で全面的な品薄と聞きました。給湯器は半導体不足のために生産が停滞しているそうな(これは中国だけの問題ではありませんが)。
世界的な原油価格の急騰も、もろに日本経済を直撃し、結果物価高にも直結いたします。これは産油国の御都合でいつでも供給をしぼれるという構造にあり、あのオイルショックを思い起こせばいつ起きてもおかしくないのです。
技術的な問題があるにせよ日本の近海にはいくつも油井があることが確認できており、沖縄近くですでに中国が海底油田を掘って産油体制を整備しているというのに、日本は全く無頓着でした。脱炭素、脱原油を強力に推し進めると同時に、日本産の原油を採掘することをまじめに考える時かもしれません。産業界も経産省も国会議員も、今度こそこういう事態を招かない様に学習してほしいものです。
さて、そんな中、中国のテニス界のトッププレーヤーが行方不明になったことが連日報道されております。といっても、中国国内には「存在しない問題」として報道統制のおかげで、テレビでもインターネットでもその彭帥さん に関わる映像や情報の閲覧が完全にシャットアウトされているので、それ以外の国が注目しているのです。
今更内容に触れても仕方ないので詳細は割愛します。簡単に言えば習近平さんの最側近であった人物の一人が、この人気女子プレーヤー彭帥さんを家に連れ込み数年にわたり不倫をしていたのをネットで暴露したら、突然彭帥さんが所在不明になり、その暴露内容が消されたということです。
テニス界やスポーツ界にとどまらず多くの国の政権にいる人たちが「アスリートの人権問題や生命の安否」まで懸念を表わすようになったら、中国側が必死になって打ち消し、政府の報道機関から、本人はなんでもなく暮らしていますというメッセージを、わざわざ動画やコメントを「本人に成り代って」公表しています。
挙句の果てに、これは習近平さんの反対勢力の陰謀説まで流布するようになりました。はいそうです、中国は黒を白に変えるなど造作もないことです。人の命もタダ同然人権などくそくらえであります。
今回登場人物の中で特筆すべきはあのIOCバッハ会長です。東京オリンピックでは、むき出しの商業主義とエゴイズムで日本を混乱に落とし込んだ張本人であります。その人物が、こともあろうに中国側の国家戦略のお先棒を担いだ小芝居に加担したのです。「静止画」のリモート面会をしたのだそうです(笑)。本来直接的に関係あるテニス界の中心の国際テニス連盟が解明に乗り出していて、本人と連絡不能になったというのに。
この妖怪バッハは、中国の冬季オリンピックを開くためにはなんでもありという中国側の意向と利害が一致しているのです。そのために著名なアスリートが中国内で人道的人権的な危機にさらされていることを「否定し」事態を収拾するために駆り出されたのでしょう。
コロナも然り、今回の一連の問題も然り、中国が纏った鋼鉄の鎧はすでにペラペラの衣からはみ出しています。世界を力で制圧しようという習近平さんの野望が丸見えであります。一言で言えば。
「すごく気持ち悪い話」
また、バッハ率いるオリンピックなど、個人の欲望や利権、政治的陰謀渦巻くどす黒い集団の吐き出す腐敗した酒であります。これに酔いしれる世界の人々はすでに毒されているのでしょう。もうオリンピックなどやめればいい。ギリシャに固定して、何年に一回か勝手にやってください。アスリートがそちらを目指すのも勝手です。
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