植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

今年のサッカーは有望と考えていいのだと思います

2021年06月16日 | スポーツ
この3週間ばかり怒涛のサッカー国際試合が続きました。オリンピック出場者(U-24)の選考と強化試合、フル代表のWカップ二次予選になでしこジャパンの強化試合が続けざまに行われたんです。オリンピックは強行する情勢だし、ワールドカップ予選も待ったなし、とりあえず無観客でやるっきゃない、ということなんですね。男子はジャマイカがコロナのチェックの問題で飛行機に乗れず、急遽フル代表対U24という史上初めてのテストマッチが行われたのです。結果は年長さんのフル代表が貫録を見せました。それ以外の日本はすべて勝利いたしました。

 まず、男子フル代表は二次予選の最終段階となり、ミャンマー・タジキスタンキルギスタンと格下相手にすべて大勝いたしました。このレベルなら控えや初招集組を入れても余裕です。二次予選は結局全勝で一位通過、それ以外でも韓国戦とセルビア相手のAマッチも勝って、順調な仕上がり、というより過去のフル代表のメンバーから見ても最強レベルといってもいいかもしれません。

 一つの指標としては海外組の質量ですが、過去最大数の選手が欧州のクラブで活躍していて、特にリーガ(スペイン)、プレミア(イングランド)、ブンデス(ドイツ)、オランダ、セリエAなどレベルの高いクラブでレギュラークラスの選手が増えました。具体的には大迫、南野、吉田麻也、伊東純也、鎌田大地、 遠藤航など列挙してもきりがありません。U24でも久保君始め富安・堂安など大勢の選手が活躍しているのです。

 ワタシなどは、ドイツに渡った奥寺(フルっ)や三浦カズがブラジルに渡ってパイオニアとしてプレーしたのに驚いていた世代なので、隔世の感があります。ワールドカップにも6大会連続で出場(うちベスト16入りは2回)でアジアでは常にトップを走ってきました。

 Wカップの最終予選突破もまず間違いなかろうと思います。宿敵韓国は凋落、オーストラリアも往年の強さはありません。今の強敵は中東のUAEやイランなど二次予選の一位通過の国です。日本、イラン、韓国、オーストラリア、サウジアラビア、イラク、UAEから4,5か国が本大会に出ることになります。まぁよほどのことが無ければ(コロナ感染者続出とかでもなければ)余裕で勝ち抜けると思いますね。

 では五輪はどうでしょう。もし開催するなら、開催国なので出場は決定しております。オーバーエイジ枠もさすがに今回は利用し、吉田と遠藤・酒井を選んでおります。若い選手も極めてレベルの高い選手が多く、冗談ではなくベスト4とかメダルまで狙えるのではなかろうかと思います。久保君・富安・ 上田・田中碧など活きのいい選手が元気なので楽しみでありますな。残念ながら、シュートが枠に行かない、後ろで回したりバックパスが多いという悪弊が治っていないのが心配です。

 コロナ対応や制約、事前の調整でもホームの地の利が行かせます。この日本特有の気候に慣れた日本選手はとても有利なんです。ついでに強豪国がコロナで出場辞退とかなんとかで来なければ優勝か(笑)。

 最後にナデシコたちの展望です。佐々木監督の世代が長く君臨して、世代交代が遅れました。高倉監督の考え方や選手起用にも迷いが見えいつの間にか屈強な欧米のチームに後れを取ってFIFAランクは11位までに落ちています。ワールドカップ優勝のメンバーでは、熊谷、岩渕真奈、鮫島などが最近まで常連でした。頭角を現したのは長谷川唯、そして国内リーグで長くトップの座にいた神戸から、日テレベレーザに覇権が移り、徐々にベレーザ中心の選手構成になっています。海外に出て行った田中美南、籾木あたりがこれに該当します。

 期待が持てるのは3年前U-20ワールドカップ優勝メンバーであります。杉田、遠藤純 や南・林などが頭角を現し、フル代表に呼ばれてきました。今年4回の国際親善試合で失点は2、得点は27点と圧倒しました。彼女たち22歳前後の若い子たちが、真奈ちゃんなどに臆することなく融和してくれればランキングなど関係なくヨーロッパの強豪と互角に戦えるのではなかろうかと感じたのです。

 ただ、もう五輪まで時間が無く、あと一回だけのテストマッチを残すのみです。昨年はAマッチは3月のシービリーブスカップ3試合のみで3連敗しました。以来欧米の強豪国とは全く試合が無いので、試合勘が失われ、他国チームの情報不足もあります。ほとんどぶっつけ本番になるのです。格下相手の大勝はあまり参考になりません。試合では、常に前がかりで得点の可能性が広がってきましたが、熊谷・中島などのベテランにやや衰えが見えたのが気がかりではあります。

 個人的には、すこし顔がお姉さんになった真奈ちゃんが大活躍して初戦カナダをなぎ倒し、その勢いで予選突破をする、とにらんでおります。


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