植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

お盆が終わって 気分一新

2023年08月16日 | 植物
今朝は、いつもと手順が異なり、いきなりご近所のお寺さん(当家の菩提寺)の印の作成から始まりました。この春にお寺の世話人を引き受けることになり、無信心で罰当たり、仏事には全く疎いこのワタシは、知らないお爺さんの中に入って四苦八苦することになりました。

お盆では、事務所に詰めて、卒塔婆を渡したり、お供物・心づけなどの受付などの雑用手伝い(見習い)をしたのです。お盆の時期には、お坊さんが檀家をまわる「棚廻り(棚経)」があります。これに運転手と世話人で2,3名が付き添って30軒ほどのお参りをするのです。ワタシ達は留守番でありました。棚経も、以前はほとんどの檀家を回り、わずかでもお経をあげ、いくばくかの御経料を頂く、というのがお盆の時期には大事な仕事(収入源)であったと聞きます。恐らくピークでは数百件回っていたと思われます。

しかしながら、そういう古い風習は徐々に薄れていきます。檀家さんも、わずか数分のために、お盆用の花を替え、仏壇廻りをきちんと片づけてお坊さんを御迎えし、御経料を支払う、という余裕が無くなってきたのでしょう。永代供養量・お布施・お墓の管理費・御経料・塔婆代・つけ届け、など名目こそ違え、お寺さんとまともにお付き合いすると大変なお金がかかります。

ご先祖を守りお墓を管理してもらうとはいえ、背に腹は代えられません。現に、先日の事務所では数少ない参拝者の中でいきなり「墓じまい」の相談がありました。少子高齢化で、年寄りばかりの世帯が増えて、その先はもうお墓に入る予定の人がいない、子供も孫も兄弟も居なければ、お寺にお参りしお墓を守ってくれる(お金を払う)人が誰も居なくなるのです。

九州の両親が眠るお墓は、兄が供養料(使用料)を払って守ってくれていますが、共同墓地でお寺ではありません。もしワタシの兄夫婦がいずれ両親のもとに行くと、子供のいない兄のあとを継ぐ人が居なくなるのです。お墓の契約は解約するとして、そのあと誰が供養していくのか、位牌をどうするのか、などという問題が付いて回るのは世の中に無数に発生していることでありましょう。

ともあれ、少し仏教や仏事、お墓のことを研究する必要があります。なにしろ、墓碑銘にご先祖様の戒名が7名ありましたが、次は順番から行けば私の番なのですから。

そこで、罰当たりの自分としては少しでも取り戻そう、功徳を積まねばと思って、お寺の印を彫ることにしたのであります。既に以前先代のお上人と今のご住職には個人名の篆刻印を彫って差し上げています。今回はお寺の名前を彫ろうということになったのです。試しに一個彫りました。出来は60点くらいか。補刻して見栄えをよく仕上げるか、別の石で彫りなおすか・・・悩ましいところであります。

さて、話は飛びますが、昨日はいつもの「かなちゃん」の花屋さんに出向きました。春から納品していた「メダカ」パックが今年は終了で、清算してくれました。今年は少し値上げしたので、ちょっとしたお小遣いになりましたが、お金を貰ってそのまま帰るのは申し訳ないので、何か買って帰ることにしました。

お花屋さんも「お盆」を過ぎると途端に売れなくなるのです。仏花や仏壇などにあげる切り花などの需要が終わり、客足が落ちます。この猛暑に咲く花・植える草花はほとんどありません。従って、花期が過ぎた植物や来年まで枯れないように育てておくような価値がない(手間がかかる)ものを一斉処分することになります。ハナちゃんの花屋さんも、もはや切り花以外に花の咲いている鉢物はほとんどありません。処分品・まとめてなんぼという花苗が山積みになっていました。

そこで「破格の安値」の処分品が大好きなワタシが飛び込んでいったのです。世が世なら10や20は買うところですが、先日のブログの通り、断捨離に向かおう、洋ランやガーデニングも縮小していかねば、と思っているのでおいそれと買うわけにはまいりませんでした。
で、やっぱり手を出したのが洋ランで、グラマトフィラム スクリプタムです。
勿論花は咲き終わりに近く、ぱらぱらと落花するのも時間の問題ですが、一応専門家が売り物として陳列しているので株そのものは元気なのです。開花前の最高値では2万円近くする世界最大級の洋ラン、花なしでも5千円以上の高級蘭なのですが、問題は冬越しで適温18℃、この大きさの鉢を管理する温室が必要になります。まぁ、これが千円で持ってけ、というのではい、引き取りましたよ。

次も洋ラン、その中でも女王言われる高価で華やかな「胡蝶蘭」であります。花は三本立(つまり苗も3個に分かれています)で、開ききったものですがなにせでかくて豪華。お盆は過ぎましたが、まだご先祖さんがそこらにいるかもしれないので短い間でも仏壇のそばに飾ることにしました。定価は1万円、それがやっぱり千円。上手に育てれば、枯らさず来年花蕾が付くこともあるでしょう、それはくじでアタリを引くようなものです。今回は切り花を3本千円で買ったと思えば安いものなので、家内も嫌な顔はしませんでした。


さらに「クロトン」。観葉植物の代表選手ですが、ワタシは屋外に置いたまま2度枯らしました。これはやはりちゃんと室内・応接セットのあるリビング(笑)みたいなところで育てるのが良かろうと思います。これも千円(笑)

で、やはり処分品の中に紛れていたのがぶどう「巨峰」の苗で、小さいながらもブドウが二房下がっておりました。巨峰は大学に入って生まれて初めて食べた高級フルーツで、巨峰=セレブという公式が今もなお生きております。
販売用にごく小さなポットに詰め込まれたものなので、根詰まりして成長は最小限であり期待は出来ません。
しかしながら、マイガーデンにブドウを育てる、というのはガーデニングの最重点のテーマなので、とりあえずどう栽培するかは後で考えるとしてゲットしました。ハナちゃんは「2500円」だけど1500でいいよ、というので間をとって2,000円を支払いました。

これだけは、昨夕、ソッコーで大きな鉢に植え替えしました。ほとんど土が無く、根がぎっしり詰まっていました。ブドウは根をいじめられるのを嫌がるので、ホースで水をかけながら、軽く周りの根ををほぐしましたが、今年はもうあえていじらず、培養土を足して大きくスペースをとったので、自然に根がそとに向かって伸びていくはずです。来春になったら、雨が直接かからないようにビニール屋根を新設(補修)して地植えしようと思います。

というわけで、合計5千円でまた楽しみが増えました。今朝は実はすでに枯れた室内の植物・鉢植えを処分しました。大小合わせてその数12鉢です。ワタシの仕事場の室内や廊下には約100鉢の植物がありここ1年で1割ほどを枯らした計算になります。4鉢の植物が新たにお目見えしましたが差し引きマイナス8個なので、断捨離としてはいくらか前進した、と書いておきましょう。


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