植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

(恐る恐る)石印材をヤフオクに出品する

2024年04月07日 | 篆刻
ワタシが「書道」にまじめに取り組もうと思ったのは、定年後60歳をすぎてからであります。近くにいい先生がいると聞いて、長年勤めた会社を退職して半年ほど経過した頃からその書道教室に通っております。

始めたころに必要なものは①半紙・条幅などの書道紙 ②筆 ③墨池・硯 ④固形墨・墨汁などで、いちいち新品を定価で買ったら堪ったもんじゃない、と思いました。そこでワタシが活路を見出したのが「ヤフオク」でありました。半紙などはシミがあっても焼けていても書ければ上等、単に練習するだけの事ですから使いかけで何十年もほったらかしになっていたような書道紙で十分です。恐らく定価の1,2割程度の値段で入手できたのがヤフオクでした。

調子に乗って筆や硯をかき集めましたが、これはちょっとやりすぎで、古い書道筆だけで100本以上も集めてしまったのです。中には、いまでは滅多に入手できない細嫩光鋒(さいどんこうほう)=中国の限られた地域でのみ飼われている雄山羊のたてがみの毛 、で作られた筆も10本以上あります。これは、たとえ古い中古品でもおそらく1本数万円の価値があるのです。

さて、ヤフオクを始めて3年ほど経過して、次に関心が移ったのが「篆刻」でありました。書道をやるからには篆刻も一通り経験すべしという師匠の勧めもあって、今から4,5年前から手探りで篆刻を始めました。完全な独学独習でありました。その中で必要になったのが①石印材 ②印刀 ③印床(印材を固定する木の器具)です。石印材などは書道具店やホームセンターなどでは扱っていますが、いかんせん種類も数も少ないし案外高価であったのです。

そして3年ほど前からヤフオクで毎日にらめっこしながら入札・落札を繰り返す日々が始まりました。入札しても、他の方が高値を出してくれば落札できません、ワタシは1件原則として1万円以内、入札で値段を入れ直すのは1回限り(それで他の人が上回る額を入れたら諦める)としてはいました。はじめのうちは、彫るための石なので、数個から20個くらいまでまとめて出品されるのを中心に安く入手できました。しかし、銘石といわれる田黄石や鶏血石・芙蓉石などコレクションとして欲しい石まで幅広く手を出すようになったのです。

そしたらいつのまにか(笑)、石の数が4千個以上に増えてしまいました。


昨年末頃に自分の限界・自分の終末を強く意識するようになって「終活」を始めました。こつこつ仕事場を片づけ、要らない植木は伐採し、ちょっとした資金などもひとまとめにしました。そこではたと気付いたのが「石印材」これをどうするか?こいつが一番厄介なのだ、ということでした。そしてそれまで入札していた石印材を今年1月になってすっぱりやめました。

自分が元気なうちに手元の石印材を処分しよう。業者扱い(まとめて引き取ってもらう)にするか迷いましたが、ここは自分の不始末を自分で始末をつける、としたものです。ヤフオクで集めたのだからヤフオクで処分しよう、それが道理と言うものであります。今まで数百件の落札をしてきましたが、一度も出品したことが無かった→出品の仕方すら知らない、のでした。

そして昨日覚悟を決め一から自分で出品の手続きを始めました。写真を撮ってアップする、それくらいは分かるのですが、実際やってみると今のiPhoneの写真の保存形式(拡張子)がHEICというもので、一般的なJpgでは無かったのです。第一関門が写真のファイル形式を変換するでありました。こうした場合、単純に「名前を変更する」という操作でHEIC→Jpgと変えるのはNGです。ちゃんとしたやり方でファイルそのものを変換しないと、正しく表示されないとかサイズ(容量)が無駄に大きくなったりするのです。

それは、フリーソフトを見つけて一括変換できるようになりました。その後も四苦八苦しながらなんとか「出品する」登録画面までたどり着いたのです。始めて2時間ほど経っておりました(笑)。そして2件3個の石を出品出来ました。ここがスタートであります。期限までに落札されるか、落札されたらどんな手続きが必要かは全く未経験です。少なくとも「発送」だけは必須なので相手の名前と住所は知らされるでしょうね。

試しにやってみて、実際は思ったような出品条件にはなっておりません。落札期日も手数料の扱いも別々の登録になってしまいました。最初は損をすることになってもいいと思います。約束事を覚えきちんと守れれば次はましになるでしょう。とりあえず、今日は5,6件分の石印材を揃え写真だけは撮ることにいたします。

ちなみに・・・・昨日ヤフオク出品したものはすでに2件のウオッチが付き、なんと1件には札が入っております!。千円でも2千円でもいいんです、勉強料と思えば安くても構わないのです。

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