植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

書道も雑談程度が一番面白い

2022年06月15日 | 書道
ネットで「オープンチャット」(略してオプチャ)なるものに参加して1年以上になります。ワタシは書道の仲間に入っているのですが、オプチャの中では、最も参加規模が大きい部類のようです。

書道というジャンルだけで繋がっているので、小学校の児童から年配の師範クラスの先生まで多種多彩、顔が見えず素性もわかりませんが、今のところ質の悪い人が紛れ込んで「荒らす」などの事件は起きていないようです。しかし、中にはとても専門的あるいは高尚な理論・技巧などを説明する方もいるので、ワタシのようなちゃらんぽらんで、60の手習い程度の技量の人間にしたらちょっと難しい話となってきます。

このところの話題は、筆の洗い方、書筆の選び方、「永」字の書き方などといったところであります。筆の洗い方だけでも、書籍に書かれているもの、ネットで検索して出て来るもの、オプチャの意見など、かなり違いがあります。実は人それぞれ・様々なのです。ワタシは書道は中級者を自認していますが、篆刻を含めてその道具や材料などのコレクションや知識は准教授クラスでありますので、偉そうに書き込んだりしております。大して役には立ちませんが。(笑)
ヤフオクにはまって硯や筆を集め始めたのがきっかけ、書道紙や印材・印泥は売るほどあり、実際に超安値でお譲りすることもあります。
流石に、このところ品物が増えすぎ個人的に「物入り」となっていることもあり落札は自粛しております。

拙ないブログなので、半紙・書筆についての蘊蓄めいた記事は遠い彼方へ忘れ去られ、書いた本人が書いたことを忘れ去り、たぶん同じような内容の文章を思い出したようにブログに載せる、という繰り返しだろうと思います。

筆は、最近多忙ゆえなかなか握る時間が取れないでおります。本来は書道家の端くれになりたいと願って、一から学び直して丸6年、相当な覚悟と毎日の鍛錬を続けていましたが、篆刻へ大きく靡いてしまったので、おざなりになっているのです。結果として大量に保管する書道紙はほとんど減らず、筆は2,3百本が持ち腐れ(腐りはしないか笑)となっています。
こんな筆がごろごろしております。上の写真は今では市販されていない幻の筆であります。左は「幽玄斎」真ん中は翠祥園の「草聖妙」などの名筆、右は大変古い一休園久保田号「墨吐龍」などで、非常に良質の毛を用いた書きやすい筆です。だいたい1本、販売当時の価格で2~5万円したものです。もはやなかなか手に入らない良質の毛を用いているのですが、昨今では書道は下火で、こんな古い筆はかなりの安値で入手できました。下の写真の赤い軸の筆は、豊橋筆の老舗「筆庵」さんに頼んで特注した兼毫筆 で細嫩光鋒という最上級の羊毛(山羊)の毛と馬・鼬の毛を混合したものです。
最近忙しくて出番がありません(´;ω;`)

オプチャのお仲間の中で篆刻印を差し上げた人たちとは別途グループラインでやり取りするようになりました。お顔は知らなくても住所・名前程度の情報交換をし、時には家族の事時には悩み事を打ち明けたりと、新たな交流の輪となっています。こっちは、ある意味気心が知れているので余計な気を使うことも無く小難しい書法なども話題になりません。

その中の御一人(京都の方ーとてもファンキーで闊達な人物です)がたまたまお宅の書棚の写真を掲載してくれました。書道関連の書籍を披露していただいたのですが、油断したか、中に「着付け」や野球、沖田総司や話し方のノウハウ本などが紛れていておりました。顔も知らないその方の、半生や生活ぶり・性格などがちょっと垣間見えて興味深いものでありました。(本人はいたく恥ずかしがっておりましたが)。普段履きのパンツを見られたような心境でしょうか(笑)

一方ワタシの作業場の書棚は篆刻関連・字典・書道手本・法帖などでぎっしり、書道も練習して書くより、本を読んだり眺めたりして書いたつもりになって、知識ばかりを増やすという、あまり褒められない状態に陥っております。
ほとんどが、ヤフオクで集めた古い本ばかりで、まとめて落札するとせいぜい一冊100円か200円、ワタシの書道や篆刻と同様安上がりであります。勿論注意深く、妙な本がうつら無い様にチェック済みであります。

本日もなんの為にもならぬ雑談でありました。




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