植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

蒸し蒸ししてるがムシムシ退治は無視できない

2021年07月10日 | 植物
昨日は雨模様ということで事前に予定のゴルフが中止、昨年同日のブログ記事の内容が届いていますがr、偶然去年も同じ日にゴルフの予定が雨天中止になっていました。ゴルフの日は、書道や篆刻、園芸もほとんどがパスとなります。それがキャンセルとなれば、残念ではありますが、やりたいことが丸一日出来るので一日得した気分になったりします。

 本日は久しぶりの晴天、明るい日差しがうれしいのです。地植えのスイカは昨年同様ほとんど収穫が見込めません。冷夏多雨日照不足で、ここ数年同じことの繰り返しです。昨年成功した屋上のスイカは土中の水の量をある程度調節できるので、なんとか育っていますが、雨続きで雌花が受粉出来ず、6つの苗から9個のスイカしか育っていません。もう、収穫時期になるので、これから開花してもちょっと収穫までいけるかあやしいのです。

 貴重な梅雨の晴れ間なので、早朝から外仕事蒸し暑いけれど、伸び放題の草に途方に暮れながらも滝の汗を流しながら一仕事してまいりました。蒸し蒸しムシムシ。

 朝の外仕事のルーティーンは、虫の駆除・ぼかし肥料作り・草取りであります。庭のブルーベリーはいつになく豊作でびっしりと実がつきました。ブルーベリーは大粒になればなるほど酸味より甘さが増して柔らかいのですが、沢山なったうちのは、小粒で酸っぱいのです。これはジャムにしよう、と思い立って小さなざるに一杯は収穫しました。

 その時右手の甲にピリッと痛みを感じたのです。ブルーベリーには棘が無いので刺さることはありません。そして木をよーく見たら「イラガ」を発見しました。注意して目を凝らすと4,50匹はいます。こいつは大変です。刺されると電気が走ったような痛みが続きます。以前バラ、ユリ、桜、柿などに発生したのを見つけて何度か刺されています。

 収穫は急遽中止、2種類の殺虫スプレーで駆除いたしました。ここ2週間ほど庭木や果樹、野菜などの世話が出来ず、害虫の駆除はぶどう棚のコガネムシだけでありました。コガネムシは、ブドウの葉が大好物で、毎朝群れをなしてやってきます。ピークでは一日2,30匹駆除します。今年はビニール天井を作ったのが奏功したのか、せいぜい4,5匹にとどまっています。

 すると今度は、3年目を迎えるブランド柿「花御所」の葉っぱにコガネムシを5匹見つけました。花御所はデパートで一個千円以上で売られている(と聞いた)日本一美味しい甘柿なのです。葉に食害が出れば光合成を阻害されますから一大事です。直ちに捕殺いたしました。

 ふしぎなことに柑橘類に集まるアゲハの幼虫、これが今のところほぼ皆無なのです。レモンにもデコポンにも幼虫はおろか卵も見つかりません。それでも秋口まで産卵するので安心はできませんが。

 食べ物ではありませんが「キスゲ」にアブラムシがしつこく集まってきます。白くてぷっくり膨らんだ種類でその名前もずばり、「キスゲフクレアブラムシ 」で、キスゲにしか興味が無いようです。毎日のようにキンチョール(フマキラーでもいい)を吹き付けるのですが翌日にはまた新たに吸着してきます。いやいやしつこい。
 梔子にもここ数週間鶯色の蛾「オオスカシバ」が飛来しております。こちらはクチナシ専門の害虫で、擬態して見つけにくい幼虫は大食漢であります。頭上の桑の葉っぱには葉巻虫も発生しているんです。

 そろそろネオニコチノイド系の農薬の出番です。葉っぱから吸収した成分が植物全体にいきわたり昆虫類のほとんどに効果がある神経毒性の薬です。ひと月ほどは持続性もあるので、農家さんはこれを好んで使います。身分証明とはんこが必要な毒性の強い農薬なんです。また、ミツバチの大量死に直接関係があると言われているので世界的には禁止・制限されています。

 ワタシは、「モスピラン」を使っていますが、年に2,3回それも開花していない植物と食用にしない木々に限定して撒いています。果樹も、よほどの場合収穫時期の数か月前にしか使いませんが、柑橘もブドウも今のところは人力駆除で間に合いそうであります。

 ムシムシしていますが、貴重な晴れ間の時間であります。今日は熱中症に注意しながら防護マスク・ゴーグル着用で①除草剤②モスピラン③殺菌剤と農薬散布いたします。

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