植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

渋柿と蜜蜂 身体は食べたものから出来ているのです

2023年11月28日 | 植物


本日のテーマは上の書に書かれている文であります。
人間は食べたもので出来ている、だから体に悪いものを長期に過剰摂取すれば、相応の病気になり、毒性のあるものは体内に蓄積してとんでもない症状が出たりします。

ワタシは、60歳になるころからガーデニングと書道を始めこの4年間は篆刻を主体に趣味三昧でありますが、基本的にはそばに師匠がいない、独学独習であります。失敗から学び、本を取り寄せネットで調べて毎日が「学び」です。経験や先人の言葉、過去の資料や書籍などから学ばなければそこから進歩はありません。何歳になっても勉強しなければならない、と思うのです。

最後の「心」のくだりは、悲しい事つらい事に遭遇し、心身ともに弱ったり、とても困って進退極まった時、自分の心を支えてくれた人、励ましてくれた人、サポートしてくれる人みんなの気持ちに包まれて乗り越えられる、そのことに感謝しなければ、そんな思いを筆ペンで書いたものです。

そこでその「身体」のことを書きます。
このブログで強調するのは「無農薬・有機栽培」でありますが、やっていることが一貫しているわけではありません。約60坪ばかりのマイガーデンで、全く薬を使わないで維持管理できるはずも無いのです。
植物のことだけを考えれば、①病気対策 ②害虫駆除 ③栄養補給、これを手作業のみで薬無しには出来ません。しかし、人間を主体に考えれば、無農薬はお金がかからない、食べるものを作るので毒性のある農薬は使いたくない、農薬使用そのものが人体に悪影響がある、手間もかかるという相当な理由もあるのです。

先日は「モスピラン」という農薬(殺虫剤)を、農協の直販店で買ってきました。これは劇薬・毒物に準じた扱いをされるので、自分の身分証明書やはんこを持参しないと売ってくれません。モスピランは、ネオニコチノイド系の農薬で、世界的には使用禁止ないしは厳しい使用制限があります。この薬の特性として、ほとんどの虫を死なせてしまう、浸透移行性があって花の蜜にまでその殺虫成分が残ります。すると、ミツバチがどんどん死んでいくのです。

もし世界から蜜蜂が居なくなったら?それは、人類がほとんど死に絶えるほどの食糧危機を起こす、と警告されています。花から花に飛んで回る蜜蜂によって花粉が雌蕊につき「結実」するものが人間の食糧の大半なのですから。花が咲いても実が付かない、収穫するものが無くなってしまうのですね。

それで、世界各国では蜜蜂保護のためにネオニコチノイド系の農薬の使用を禁止したりするのです。ところが、日本では米作農家のために使用を緩くしています。なんでもコメに黒い斑点を作る「カメムシ」駆除が目的だそうです。コメに小さなシミや黒点があると等級が下がり、場合によっては売れなくなるというのですね。

ワタシが、この場所で園芸を初めてまもなく10年になろうとしておりますが、ここ数年は全くミツバチを見かけなくなりました。猛暑のせい?それは嘘、3,4年前に養蜂をやってみないか、と友人から誘われましたが、半年後には「蜜蜂」が集まらないので分けてやれない、と断られたのです。

そんな強毒性の悪名高いモスピランをなぜ買ったか。冬の花が咲かない時期、蜂蜜が寄ってこない植物限定で殺虫剤を使いたいからであります。クチナシにつくオオスカシバやバラなどにびっしりと真綿の様につく「コナカイガラムシ」、ハモグリガなど厄介な害虫で、自分が口にしない植物対象に、花が咲かない時期を見計らって散布するのです。

もっとも、今更蜜蜂に配慮しても、すでに当地にはほとんどやってこないのは明らかであります。その証拠に、不完全甘柿(受粉すると甘くなる)「禅寺丸」は、受粉しなかったので種が無く、今年成った約200個のうち、そのまま食べて甘かったのは皆無でありました。ごく一部の柿が白い渋い部分を切り取ったら甘いゴマが吹いたところが一口二口くらいしか残りませんでした。

もういなくなったのでしょうか・・・蜜蜂
だとすればモスピランを遠慮して撒くというのも無駄なのかもしれませんが・・・

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