美津島明編集「直言の宴」

政治・経済・思想・文化全般をカヴァーした言論を展開します。

橋下維新の会をめぐって ツイッターより (イザ!ブログ 2012・9・12 掲載)

2013年11月28日 22時34分40秒 | 政治
ツイッターから、橋下維新の会に言及したものをいくつか拾い、コメントをつけてみました。いずれも、同会に対して批判的なものです。それをフェアじゃないと難じるのはいかがなものでしょうか。マスコミの維新ヨイショ報道の大洪水とのバランスで、私の振る舞いの当否をご判断ください。

greenwich‏@bobbygetshome
橋下維新の会は「一生使い切り型人生モデル」なんて狂気を骨幹に据えている。「相続税100%」「資産課税」なんて自分には関係ないなんて、まさか思っては居ないよね?貴方が子供のために爪に灯をともしながら行っている蓄えも、同じように貴方の親が蓄えた資産も、全部徴収され、家族は分断される。

これぞ、新自由主義の真骨頂。社会をバラバラの個人に分断し、人々を完全自由競争のプレイヤーに駆り立てて、効率至上主義を実現する。そういう意味で、新自由主義は、一種の競争ファシズムなのです。あるいは、カルト。経済政策において、維新の会は、この路線を突っ走ろうとしている、といまのところ申し上げるよりほかはありません。

岩上安身@iwakamiyasumi
TPPは慎重に考えながら、維新との合流は慎重さを著しく欠く。大胆かつ軽率。RT nyantomah: 全国1167万人ものTPP反対署名をも無視して、維新の会はTPP推進にひた進む。「TPPを慎重に考える会」幹事長だった松野頼久(熊本1区)は絶対に落とさなければならない。

まったくもって。この「椿事」は、日本維新の会と松野頼久との両方のいい加減さを物語っていると思います。私は、この人選のあまりのいい加減さに目が点になってしまいました。

井上欣彦(脱原発に一票)‏@yosinoue
馬鹿は死ななきゃ治らない!RT@makochan1969 テレビは意味もなく、且つ、執拗に、まだ政党でもない橋下維新の動きを詳細に伝える。小泉政権の時もそうであった。第二次世界大戦の時もそうであった。マスコミは全く何も反省をしていない。我々は「馬鹿というのは作られるものなのだ」

私は最近地上波放送をほとんど見ていません。新聞の番組表を見ると、嫌になるくらい「橋下」「維新の会」の文字が目に飛び込んでくるからです。マスコミがなぜここまで維新の会を後押しするのか、調べてみる必要がありそうです。おそらく、財務省とのつながりが浮かんでくるものと思われます。財務省は、自・公・維新の連立政権を目論んでいるはずです。

きっこ‏@kikko_no_blog
民主、自民、みんなの党を離党して「日本維新の会」への入党を表明している衆参7議員は、リーダー格の松野頼久議員の「俺たちは7人のサムライだ」という言葉に後押しされて離党に踏み切ったそうだけど、こいつら、「所属政党に投票した有権者に対する背信行為」なのに何カッコつけてんの?

これが常識的な反応でしょう。松野は、バカじゃないか。

兵頭正俊‏@hyodo_masatoshi
橋下の「日本維新の会」が、次期衆院選の目玉候補とする東国原について「知事時代に県職員含む20人以上と肉体関係を持っていた」とする記事が、「週刊文春」に載った。これは知事になる前から言われていた話。宮崎では有名な話。東京へは逃亡したのだ。

東国原を目玉候補にしたのは、維新の会の明らかな人選ミス。一般国民は、東国原の品性下劣をすでに見抜いている。彼は「下司としての勘の鋭さ」に特徴がある。しかし、浅薄な人間なのですぐに正体を見破られて失敗する。その繰り返し。

橋下徹‏@t_ishin
日本維新の会も、これからは外交・安全保障・危機管理などについてはきちんと主張をしていきます。佐々さん、引き続き、ダメなものはダメ、ここは良しと、厳しく評価をして下さい。よろしくお願いします。

あわよくば政権をとろうという政党が、この期に及んで外交・安全保障・危機管理についてなにも考えていないのは、論外である。地域政党に踏みとどまれば、なんの問題もないのに。

古村治彦‏@HarryFurumura
もう嫌だ嫌だ。日本維新の会が自民党と連立組んじゃったら、非国会議員の橋下氏か松井氏が入閣しちゃうのか。「日本の危機を救うため」とか何とか言っちゃって。石破総理に、橋下行革担当大臣(裏は竹中、堺屋、SFC)なんて小泉政権の再来だ。悪夢だ。

けっこうリアルな想像です。ありえます。これは勘弁してほしい。

兵頭正俊‏@hyodo_masatoshi
国民の生活が第一の、次期総選挙へ向けた「基本政策検討案」がよく出来ている。橋下の「維新八策」とは月とすっぽん。しかし、今朝も朝からマスメディアは、「維新八策」の宣伝に懸命である。こうして国民の生活が第一に流れる票を、日本維新の会に流し込むこと。既得権益支配層の目論見は明快だ。

またもや兵藤氏にご登場願いました。これは鋭いご指摘です。マスコミの報道姿勢はフェアではありません。露骨に維新の会を後押ししています。それ自体、大変な問題です。

平野 浩‏@h_hirano
橋下新党の名称は「日本維新の会」と決定。しかし、選挙前の党対党の連携はしないことを建前にしていたのに、公明党とは選挙協力をするらしい。公明党とぶつかる大阪3、5、6、16区と兵庫2、8区で選挙協力をする。政策は一致しないのにである。ご都合主義といわれても仕方がないだろう。

「維新」の名を汚す、ずぶずぶの既成政党的な(とりわけ自民党的な)手法です。これは、橋下氏の国政をめぐるおつむの古さを物語っているものと思われます。リーマンショック以降の世界不況下でもう一度小泉旋風を巻き起こそうとすること自体、古いし時代錯誤でさえあります。

野潔‏@kiyoshi925
『ボンクラ政党が誕生』 維新の会は政党要件を満たすために、7人の中途半端な国会議員を招集した。存在感のない7人は次の選挙で有利と思い込んでの応募だ。盆暗なこの人達に維新八策が深く共鳴したという。甚だ疑問だ。国会議員が益々軽薄に見えてしまう。国家を語る政治家が出現を願いたい。

本当にそうですね。馳せ参じた七名の議員のみならず、維新の会そのものがどうにも軽薄な印象を拭えません。困ったことです。「軽薄さは時代の病である」そう言いたくなってきます。

維新の会は、外国人地方選挙権についての態度もはっきりしていません。実に怪しい。

以下、追加分です。

Blvebird‏@Blvebird
日本維新の会の様々な発言を聞いていたが、本筋では言っていることは理解出来るが、どうしても財務、外交、防衛の面では顔が見えない。国政政党としては人材不足なのだろう?重要な部分の顔が見えない。やはり地方政党として、地域の立て直しをメインに考えるべきではなかろうか。

私は、Blvebirdさんの意見にもっとも近い立場です。「民主、自民よりましだろう。なにかやってくれるだろう」という一般国民の期待の実質的な受け皿が維新の会にまだ見当たらない、ということです。もしも維新の会が政権を取ったならば、いまの民主党以上に安全保障面で滅茶苦茶なことになってしまうでしょう。なにせ、要するにそういう方面のことはなにも考えていないのですから。経験がまったくないのだから、それは当然のことです。いまの日本を取り巻いているのは、「取りあえず任せてみるか」なんて悠長なことを言っていられるような暢気な国際情勢ではありませんからね。そんな政党に安心して国政を任せるわけにはいかないのではありませんか。

国民が、既成政党に絶望するのは分かります。私もその点は同じ思いです。だからと言って、ズブの素人に国政を任せる、という破滅的な道を選ぶことが妥当である、とはどうしても思えません。自分の選挙区の候補者のこれまでの行動をひとりひとりよく調べて、具体的に取捨選択するよりほかはないように思われます。

例えば、私は民主党を忌み嫌っていますが、自分の選挙区に松原仁さんがいらっしゃったら、ためらうことなく彼に一票を投じることでしょう(小林興起さんとダブったら小林さんに一票ですが)。バカ左翼民主党の内部野党として、彼の存在が一定の歯止めになりうるからです(そういう振る舞いをしなかったら事務所に怒鳴り込みますよ)。つい最近亡くなった松下忠洋金融担当大臣が、野田キョンシー末期内閣において、そういう存在だったようですね。平凡ですが、人をよく見て投票する、これに尽きると今の私は考えています。



〈コメント〉

Commented by イド さん

瑕疵はたくさんあるでしょうし、
それを橋下市長と議論できるといいですね。

でも、それを言うなら、これまで日本を壊し続けた既成政党の瑕疵の方が圧倒的に多いのでは。

民主党・自民党よりかはましだろうと思ってます。

マスコへの露出は、関心の高さからでしょうが、ほとんどのコメンテーターが歯切れの悪い批判を繰り返しています。

外国人参政権については明確に反対してもらいたいものです。
橋下徹後援会に意見しておきました。


Commented by 美津島明 さん
To イドさん
重ねて貴重なコメントをありがとうございます。私は、日本維新の会をめぐって立場の異なる方との対話が成り立っていることをとても大切なことに思っています。日本では、こういう議論は唾のかけあいに終わることが多いですからね。だから、日本の政治風土はなかなか成熟しないのだとも思いますから。

>瑕疵はたくさんあるでしょうし、
>それを橋下市長と議論できるといいですね。

あんな口八丁手八丁で連戦練磨の雄弁家に、口下手な私ごときが太刀打ちできるとはまったく思っていません。こういう地味な形で、一矢報いるのがせいぜいです。私はこのスタンスをキープするほかないでしょう。

そもそも人間そのものが、本能の壊れた不完全な生き物でしかないのですから、やむをえず繰り出される観念の編み物に瑕疵が生じることは避けられないと思います。批評というのは、その避けられない人間の弱点の補完物のひとつなのでしょう。私は、自分の批評をなるべくそんな風に突き放そうと思っています。狂信とか熱狂とかが一番宜しくない。それを演出しようとするマスコミには、それこそ「本能的に」身構えてしまうのです。

>でも、それを言うなら、これまで日本を壊し続けた既成政党の瑕疵の方が圧倒的に多いのでは。
>
>民主党・自民党よりかはましだろうと思ってます。

これ、とてもよく分かるのですよ。私だって維新の会を支持できるものなら支持したいと思っているのですね。しかし、それができないから腹立たしいのです。よりによって私がもっとも忌避してきた連中の溜まり場みたいなものになってしまっているのですから。もう一つの選択肢として貴重な存在だからこそ、残念でしかたがないし、怒りも湧いてくるのです。

>マスコへの露出は、関心の高さからでしょうが、ほとんどのコメンテーターが歯切れの悪い批判を繰り返しています。

マスコミへの露出度と視聴者の関心の高さとは、それこそ強い相関関係があるでしょう。お互いが因となり果となって、相乗的に高まっていくことは情報操作のイロハのイのようなものです。コメンテーターはお飾りなので、反応はそんなものでしょうね。

>外国人参政権については明確に反対してもらいたいものです。
>橋下徹後援会に意見しておきました。

そうですか。それはありがとうございます。

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