美津島明編集「直言の宴」

政治・経済・思想・文化全般をカヴァーした言論を展開します。

再編集版 BABYMETAL 単独インタビューのご紹介(美津島明)

2015年12月07日 12時00分37秒 | 音楽
BABYMETALのインタビュー動画は、なるべくもらさないように観ています。そのなかで、当動画は、彼女たちの著しい成長ぶりがよく分かる、出色の出来であると感じました。衛星放送のニュース専門チャンネル・TBSニュースバードの「ニュースの視点・メタル復権とBABYMETAL」のなかのBABYMETALへのインタビューを編集しなおしたものです。放送日は分かりませんが、当動画が公開されたのは一ヶ月ほど前です。

好印象のインタビューには、共通の特徴があるような気がします。まずは、インタビュイーにインタビューの相手への並々ならぬ愛情あるいは深い関心があること。次は、インタビューを受ける側に、相手の言葉を真摯に受けとめて、自分なりの言葉で自分の思いを語ろうとする姿勢があること。言いかえれば、そつのない発言を最優先しないこと。そうして、言語が明瞭であること。さらに、語る姿勢や表情のひとつひとつが絵になっていること。日本映画チャンネルにスペシャルゲストとして出演した故高倉健の場合がそうであったように、ここでの彼女たちも、その四つの条件をじゅうぶんに満たしています。

要するに、彼女たちが、普段しっかりと仕事をしているということなのでしょう。しっかりと仕事をすることが、人に精神的な意味での成長をもたらす。そのことが、当動画でよく分かるのではないでしょうか。メタルのメの字も分からぬままに、彼女たちは、KOBAMETALとの出会いによって、メタルの世界に飛び込み、彼女たちの流儀で自分たちの世界を広げてきた。それがそのまま、メタルの刷新につながっている。つまり、彼女たちはいまメタルの最前線に立っている、ということになります。ロック少年、ロック青年だった私としては、「日本がここまできたか」という思いを禁じえません。ごらんいただければ幸いです。

再編集版 BABYMETAL 単独インタビュー


BABYMETALファンのなかで、彼女たちを聴き始めてから、ヘビー・メタルへの興味が芽生えてきた、という方が少なくないのではないかと思われます。私自身、そのひとりです。昨日たまたま観た衛星放送で流れていたMETALLICAの「THE DAY THAT NEVER COMES」にはなはだしく心を動かされてしまいました。よろしかったらお聴きください。どうやら私は、戦友ものに弱いようです。

Metallica - The Day That Never Comes[Video Premiere]

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