まずは、次の記事をごらんください。
自民党の安倍晋三総裁は16日、政権復帰を果たした新政権で、国際金融論の専門家、米エール大の浜田宏一教授(76)を内閣官房参与(経済担当)に起用する方針を固めた。デフレ脱却に必要な経済政策や国際金融について助言を求める。
安倍氏は、デフレ脱却のため日本銀行と政策協定を結び、インフレ目標を定めたうえでの大胆な金融緩和を進める方針を打ち出している。
この主張に対して、日銀の白川方明総裁や野田佳彦首相が反発、是非をめぐって論争になった。
その際、浜田氏は「(日銀の対応は)結局うまくいかなかった。安倍発言は全面的に正しい」との激励のファクスを安倍氏に送った経緯もある。
10日には自民党本部で安倍氏と会談、経済政策について助言した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121217/stt12121707260002-n1.htm
【プロフィル】浜田宏一氏
はまだ・こういち 昭和11年生まれ、東大卒。
東大経済学部教授などを経て、61年からエール大教授。
平成13年から15年まで内閣府のシンクタンク「経済社会総合研究所」の所長を務めた。
日銀総裁の白川方明氏は、浜田宏一教授の教え子です。浜田氏はかつての師匠として、白川総裁の誤った金融政策を厳しく批判してきた人でもあります。また、中央銀行の量的緩和を積極的に推進することを是とするリフレ派の重鎮でもあります。そういう大立物を経済問題のブレインとして行政スタッフに招くことからも、安倍総裁の、インタゲ政策断行への強い意志を感じ取ることができます。おそらく、この一事でまた、円安・株価高が進行するはずです。今日にでも1ドル85円、株価10000円前後に達するのではないでしょうか。それくらいのビッグ・ニュースです。私はこのニュースに接してはじめて「祝 自民圧勝」が実感できました。いまの安倍さんは、驚くほどに視野が広い。このままいけばおそらく、世界有数のレベルの指導者になるのではないでしょうか。「誰が総理になっても同じ」ではないのです。このことを、特に次世代を担う若い人たちに分かっていただきたい。
*今日の株価終値は9923円、外爲は1ドル=83.84円でした。株価に関してはどうやら雰囲気をつかむことができていたようです。外爲に関しては、まだまだ感覚を磨く余地がおおいにあり、です。反省、反省。
〔続報〕
私が畏敬の念を抱いてやまない田村秀男氏が、安倍総裁による浜田宏一教授の抜擢を肯定的に取り上げています。とても参考になる内容ですので、ぜひご覧ください。tamurah.iza.ne.jp/blog/entry/2958541/「超デフレ・超円高是正を阻んできた御用メディアの大罪」
なお、私は最近田村氏のブログのコメント欄に次のコメントを書き込みました。
「拙論は全国紙ではただ一人、日本再生のためには、脱デフレと円高是正の政策を最優先せよ、そのために日銀政策の大転換を急げ、という論陣を長きにわたって展開してきた」。まったくその通りです。今回の自民党の圧勝と今後のアベノミクスの推進によって、田村さんが大手マスコミのなかでたった一人で守ってきた正論が、日本の常識になる日が来ることを心から願っています。そのためには、今後攻勢を強めると思われる、財務省・日銀主導の対安倍ネガティヴ・キャンペーンを撃破し続けなければなりません。その意味で、インターネット・メディアの重要性はますます高まるものと思われます。日本言論界の至宝として、田村さんの末永い健筆をお祈りいたします。
「日本言論界の至宝」とは大げさな、と思われた方。それは、大手メディアのこれまでの、経済問題をめぐる言論状況の惨状をご存知ないのでは?田村氏が、日銀のインフレ嫌い・引き締めぐせやデフレ下での消費増税の敢行が日本経済に与える破壊性について、大手メデイアにおいてただひとり論陣を張り訴え続けたことを評価するには、そういう最大限の賛辞を以てするほかにはないのではありませんか。
〔続報 その2〕
安倍経済政策のブレーンに、本田悦郎という人がいるという情報を入手しました。どんな人かと検索してみたところ、Wikipediaにこんなふうに書いてありました。
2012年11月の第46回衆議院議員総選挙直前、安倍は大胆な金融緩和策を提唱し日本銀行総裁の白川方明などから批判されたが、この際に安倍は「本田という元財務官僚がいて、彼がデフレ脱却について結構いろいろアドバイスをくれるんだよ」[8]と語っている。本田からのアドバイスの具体的な内容については、安倍は「マネタリーベースを上げて円高を克服すればデフレ脱却と税収増につながるというんだよね」と説明している。なお、マスコミからの取材に対し、本田も「安倍さんとはデフレ脱却について話をしているのは事実です」と回答している。
また、日本銀行法の改正を主張しており、政策目的として物価の安定と雇用の最大化を記載するよう主張している。具体的な目標値については「雇用が悪ければ物価(目標)は4%ぐらいにしないといけない」と指摘している。ただ、内閣に日本銀行総裁の罷免権を与える必要はないとの考えを採っている。望ましい総裁の人物像として「個人的には岩田規久男・学習院大教授など、インフレ目標の理念を理解している人がよい」と語っている。
積極的なインタゲ推進派のようですね。安倍さんの耳に「岩田規久男」の名が入っているのは大きいと思います。安倍自民党が力を得てからというもの、それ以前と隔世の感があります。最高権力者(になるべき人物)の周りに、ごく身近な存在として、浜田宏一、岩田規久男、そうして元日銀政策会合委員・中原伸之の名が飛び交っているのは、細かいことは脇に置いて、本当に夢のような話です。私は、経済における日本復活の実現への確信を深めています。ただし安倍さんは、財政出動に関して、宍戸駿太郎氏をブレーンとして迎えるべきではないか、とは思っています。それは、経済政策における知的布置のバランスを図るためにぜひ検討していただきたいと、私は考えます。マスコミは、「バラマキだ」「土建国家復活だ」と騒いでいますが、今日、公共事業の推進は極めて重要な政策課題です。だから、そのことのマクロ政策的な意味合いをきちんと世界水準で語れる人物がどうしても必要であると、私は思われてならないのです。管見の限りでは、宍戸氏がそういう人物です。
自民党の安倍晋三総裁は16日、政権復帰を果たした新政権で、国際金融論の専門家、米エール大の浜田宏一教授(76)を内閣官房参与(経済担当)に起用する方針を固めた。デフレ脱却に必要な経済政策や国際金融について助言を求める。
安倍氏は、デフレ脱却のため日本銀行と政策協定を結び、インフレ目標を定めたうえでの大胆な金融緩和を進める方針を打ち出している。
この主張に対して、日銀の白川方明総裁や野田佳彦首相が反発、是非をめぐって論争になった。
その際、浜田氏は「(日銀の対応は)結局うまくいかなかった。安倍発言は全面的に正しい」との激励のファクスを安倍氏に送った経緯もある。
10日には自民党本部で安倍氏と会談、経済政策について助言した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121217/stt12121707260002-n1.htm
【プロフィル】浜田宏一氏
はまだ・こういち 昭和11年生まれ、東大卒。
東大経済学部教授などを経て、61年からエール大教授。
平成13年から15年まで内閣府のシンクタンク「経済社会総合研究所」の所長を務めた。
日銀総裁の白川方明氏は、浜田宏一教授の教え子です。浜田氏はかつての師匠として、白川総裁の誤った金融政策を厳しく批判してきた人でもあります。また、中央銀行の量的緩和を積極的に推進することを是とするリフレ派の重鎮でもあります。そういう大立物を経済問題のブレインとして行政スタッフに招くことからも、安倍総裁の、インタゲ政策断行への強い意志を感じ取ることができます。おそらく、この一事でまた、円安・株価高が進行するはずです。今日にでも1ドル85円、株価10000円前後に達するのではないでしょうか。それくらいのビッグ・ニュースです。私はこのニュースに接してはじめて「祝 自民圧勝」が実感できました。いまの安倍さんは、驚くほどに視野が広い。このままいけばおそらく、世界有数のレベルの指導者になるのではないでしょうか。「誰が総理になっても同じ」ではないのです。このことを、特に次世代を担う若い人たちに分かっていただきたい。
*今日の株価終値は9923円、外爲は1ドル=83.84円でした。株価に関してはどうやら雰囲気をつかむことができていたようです。外爲に関しては、まだまだ感覚を磨く余地がおおいにあり、です。反省、反省。
〔続報〕
私が畏敬の念を抱いてやまない田村秀男氏が、安倍総裁による浜田宏一教授の抜擢を肯定的に取り上げています。とても参考になる内容ですので、ぜひご覧ください。tamurah.iza.ne.jp/blog/entry/2958541/「超デフレ・超円高是正を阻んできた御用メディアの大罪」
なお、私は最近田村氏のブログのコメント欄に次のコメントを書き込みました。
「拙論は全国紙ではただ一人、日本再生のためには、脱デフレと円高是正の政策を最優先せよ、そのために日銀政策の大転換を急げ、という論陣を長きにわたって展開してきた」。まったくその通りです。今回の自民党の圧勝と今後のアベノミクスの推進によって、田村さんが大手マスコミのなかでたった一人で守ってきた正論が、日本の常識になる日が来ることを心から願っています。そのためには、今後攻勢を強めると思われる、財務省・日銀主導の対安倍ネガティヴ・キャンペーンを撃破し続けなければなりません。その意味で、インターネット・メディアの重要性はますます高まるものと思われます。日本言論界の至宝として、田村さんの末永い健筆をお祈りいたします。
「日本言論界の至宝」とは大げさな、と思われた方。それは、大手メディアのこれまでの、経済問題をめぐる言論状況の惨状をご存知ないのでは?田村氏が、日銀のインフレ嫌い・引き締めぐせやデフレ下での消費増税の敢行が日本経済に与える破壊性について、大手メデイアにおいてただひとり論陣を張り訴え続けたことを評価するには、そういう最大限の賛辞を以てするほかにはないのではありませんか。
〔続報 その2〕
安倍経済政策のブレーンに、本田悦郎という人がいるという情報を入手しました。どんな人かと検索してみたところ、Wikipediaにこんなふうに書いてありました。
2012年11月の第46回衆議院議員総選挙直前、安倍は大胆な金融緩和策を提唱し日本銀行総裁の白川方明などから批判されたが、この際に安倍は「本田という元財務官僚がいて、彼がデフレ脱却について結構いろいろアドバイスをくれるんだよ」[8]と語っている。本田からのアドバイスの具体的な内容については、安倍は「マネタリーベースを上げて円高を克服すればデフレ脱却と税収増につながるというんだよね」と説明している。なお、マスコミからの取材に対し、本田も「安倍さんとはデフレ脱却について話をしているのは事実です」と回答している。
また、日本銀行法の改正を主張しており、政策目的として物価の安定と雇用の最大化を記載するよう主張している。具体的な目標値については「雇用が悪ければ物価(目標)は4%ぐらいにしないといけない」と指摘している。ただ、内閣に日本銀行総裁の罷免権を与える必要はないとの考えを採っている。望ましい総裁の人物像として「個人的には岩田規久男・学習院大教授など、インフレ目標の理念を理解している人がよい」と語っている。
積極的なインタゲ推進派のようですね。安倍さんの耳に「岩田規久男」の名が入っているのは大きいと思います。安倍自民党が力を得てからというもの、それ以前と隔世の感があります。最高権力者(になるべき人物)の周りに、ごく身近な存在として、浜田宏一、岩田規久男、そうして元日銀政策会合委員・中原伸之の名が飛び交っているのは、細かいことは脇に置いて、本当に夢のような話です。私は、経済における日本復活の実現への確信を深めています。ただし安倍さんは、財政出動に関して、宍戸駿太郎氏をブレーンとして迎えるべきではないか、とは思っています。それは、経済政策における知的布置のバランスを図るためにぜひ検討していただきたいと、私は考えます。マスコミは、「バラマキだ」「土建国家復活だ」と騒いでいますが、今日、公共事業の推進は極めて重要な政策課題です。だから、そのことのマクロ政策的な意味合いをきちんと世界水準で語れる人物がどうしても必要であると、私は思われてならないのです。管見の限りでは、宍戸氏がそういう人物です。
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