先日、スーパーに行く途中、最近ずっとお会いしていない友人Kさんのお宅の前を通りかかると
解体用の足場が掛かっていてアレッと違和感を覚えました。帰り際もその道を通り足を止めていると
お隣の方(大学の講師をされていた外国の方です)が立っておられて、
「Kさんのお友達?」と話しかけて下さったのです。彼女によると
Kさん一家はここの家を売却されて車で20~30分位離れた娘さんのお宅の近くに家を
建てられて越されたとのことで驚きました。お隣の方も直前まで知らされていなかったとのことでした。
そちらはこの辺りより新しく開発されたニュータウンで敷地も広々としたところです。
Kさんはご近所3人組の一人で長女の方は才能豊かなピアニストで大学の先生です。
もうひとりの友人Tさん(夫同士が同じ会社)のお宅に呼ばれた時にKさんを紹介されて3人で
意気投合して何度か音楽会や会食などの楽しいお付き合いしたご近所仲間なのです。
ただお2人は私より10才から一回りもお若い奥様方でしたので年増な私はは少し浮いた存在でした。
一度Kさん宅に私1人がお呼ばれして新鮮な手作りの土佐料理を振舞って頂いたことが思い出されます。
ご主人が12~3年間も全国を転々と単身赴任をされていて、やっと間もなく戻られる目途がついた
というお話には、私自身に置き替えてみて気の遠くなるような思いでお聞きしたものでした。
やがてご主人が本社に戻られたのでした。ある日、新聞のいつもは見ていない人事欄が偶々目に入って
ご主人がお勤めの1部上場会社の社長さんになられたことを知り驚きました。
Tさんに確認したところ、彼女もご存じで、お電話でお祝いの挨拶をしたのでした。
ご夫妻の長年のご苦労が報われて本当に嬉しかったです。
その後ご主人は会長になられて、その間次女の方のご結婚もあってお孫さんにも恵まれ
彼女は毎日ご長女の出勤の車でお孫さんのお手伝いに行かれるようなことになり、
その頃からお付き合いがなくなってしまいました。
その頃、道でお会いした時に、次のお孫さんの予定日が近いのだけど「状態がよくなくて」と
話されていたのが最後でその後3~4年一度もお会いしていない状況で昨年の賀状には
「年賀状は今年で終りに致します」という趣旨のことが書いてありました。
Tさんともご近所の何方とも全くお付き合いを断たれていて、それがどうしてかは藪の中なのですが。
こちらの家は彼女がご主人の単身赴任中に社宅の契約が切れて取り合えず探して
求められたお宅でしたので以前から相応な防音室も備えたお宅を建てられるお話は3人の間で
出ていましたので、それが実現したことは本当に良かったと私は祝福しています。
中学校の先生も経験されていて自尊心と強い信念をお持ちのKさん、これからは
終の棲家でご家族で寄り添われて幸せに生きていかれることを陰ながら祈っています。