能登半島というのは地震の多発地帯だ。
このような多発地帯に北陸電力の志賀原発がある。
今回の能登半島地震の震源地のすぐ近くに立地している。
燃料プール冷却ポンプが一時緊急停止したようだが、過酷事故にはなっていないようだ。
このレベルで収まるなら、「不幸中の幸い」だったと思わざるを得ない。
だいたいこのような地域に原発を作ったこと自体問題だ。
東日本大震災以来、この原発の敷地に活断層があるのではないかという問題が指摘されていた。
そんななか、とんでもない行動に出たのが経団連の十倉会長だ。
昨年11月、現地を視察して、
「カーボンニュートラル実現とエネルギー安全保障の確保を両立するため、原子力の積極的活用が不可欠」
現在休止中の志賀原発の再稼働を後押しする発言だ。
原発再稼働に熱心な岸田首相と軌を一にして自分たちの都合ばかりだ。
関東大震災はマグニチュード7.9と言われている。
今回の能登半島地震はマグニチュード7.6だ。
志賀原発は今回の地震に対してどのような対応を取っていたのか、さらには今回発生した事象についてもすべて開示すべきだ。
まちがっても隠ぺいすることは許されない。