静岡の県知事選の応援で女性支持者らに演説した際、上川外務大臣発言が論議を呼んでいる。
「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」
こういう内輪の演説会では熱が入るとつい本音が出る。
上川大臣は1953年生まれの71歳だから、ご両親は明治か大正のお生まれだろう。
基層にはその時代の価値観が刷り込まれている。
私は彼女よりもう少し上だから発言の主旨はよくわかる。
しかし時代の流れがもうこのような発言を許さないのだろう。
片山杜秀慶応大学法学部教授が、れいわ新鮮組の重度身障者を論じた文章がある。
だが、世は変わりつつある。何しろバリアフリーだ。一切の分け隔ては悪である。少数民族も性的マイノリティも高齢者も子供も、決して退けられない社会の実現。現代の錦の御旗だ。オリンピックがあればパラリンピックがある。身体障害者をサポートする技術も急速に進化している。ならば重度の身障者が、政治的意見を健常な国会議員に代弁してもらう必要もないだろう。
私などもこの時代の流れを身を持って体験してきた。
頑固に自説にこだわるのも有りだと思うが、時代の流れに逆らっても限界があるだろう。
私のブログ名が「行雲流水の如くに」とした理由でもある。