行雲流水の如くに

上川陽子外務大臣発言の落とし穴

静岡の県知事選の応援で女性支持者らに演説した際、上川外務大臣発言が論議を呼んでいる。

「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」

こういう内輪の演説会では熱が入るとつい本音が出る。

上川大臣は1953年生まれの71歳だから、ご両親は明治か大正のお生まれだろう。

基層にはその時代の価値観が刷り込まれている。

 

私は彼女よりもう少し上だから発言の主旨はよくわかる。

しかし時代の流れがもうこのような発言を許さないのだろう。

片山杜秀慶応大学法学部教授が、れいわ新鮮組の重度身障者を論じた文章がある。

だが、世は変わりつつある。何しろバリアフリーだ。一切の分け隔ては悪である。少数民族も性的マイノリティも高齢者も子供も、決して退けられない社会の実現。現代の錦の御旗だ。オリンピックがあればパラリンピックがある。身体障害者をサポートする技術も急速に進化している。ならば重度の身障者が、政治的意見を健常な国会議員に代弁してもらう必要もないだろう。

 

私などもこの時代の流れを身を持って体験してきた。

頑固に自説にこだわるのも有りだと思うが、時代の流れに逆らっても限界があるだろう。

私のブログ名が「行雲流水の如くに」とした理由でもある。


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コメント一覧

megii123
shimaさん、こんにちは。
上川さんより10歳程度年上ですが、昭和の20年代の混乱期を共に過ごした仲間という意識はありますね。
小さいころに両親や祖父母から受け継いだ生き方というものは大事なものです。それは尊重したいと思っています。

今の時代の流れに100%身を任せているわけではありませんが、合わせるべきは合わせ守るべきは守る、姿勢を取っています。

応援のお言葉ありがとうございます。励みになります。
megii123
kenちゃん、こんにちは。
子供のころに親や祖父母からどのような育てられ方をしたか、というのは大事ですね。
考え方の基層(一番底にあるもの)は簡単に変えられません。

kenちゃんはご両親の薫陶よろしきを得て大成されましたね。
本当に軽井沢の地から立ち上がって頂きたいものです。
fumiel-shima
行雲さん、こんにちは。

毎回、行雲さんの鋭い洞察力や的確な指摘と同時に糾弾したり追いつめたりするような表現だけではなく優しい思いも込めた文章に敬服しています。

>私のブログ名が「行雲流水の如くに」とした理由でもある。

この言葉からも「雲煙過眼」「光風霽月」を連想し、行雲さんの矜持をあらためて思い知りました。
knsw0805
行雲さん、おはようございます。
素晴らしい文章で感銘します。私も同意見です。私の両親は大正の12年・13年生まれですが性・人種・身障者等に対しては比較的寛容でした。ですから会社には早い時代より韓国・中国籍の人々がいましたし、身障者の方々もいたような記憶があります。何より母がバリバリのキャリアで会社をグイグイ引っ張っていましたから女性たちは心強かったと思います(笑)ましてや私は全共闘世代ですので当初より差別問題に立ち向かっていました。片山杜秀教授の考え方に賛成です。
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