岸田政権は、昨年の衆院選、今年の参院選に連勝して黄金の3年間を手に入れる予定であった。
しかし、禍福はあざなえる縄の如し。
青天の霹靂の如くに安倍元首相が凶弾に倒れた。
犯人は統一教会に苦しめられた信者2世であったところから、自民党と統一教会の癒着構造があらわになった。
自民党と統一教会とのズブズブの関係は、一度野に下らなければ清算できないだろう。
野党は共闘する以外に政権交代は出来ない。
先の参院選で、獲得票数で言うと比例では、野党4党(立民・共産・社民・れいわ)と国民の合わせた票は、自民より多かった。
問題は自民には公明がついており、維新は独自の動きをしている事だ。
公明は自民から離れるわけにはいかないだろう。
維新が国会では野党共闘の動きが出てきたのは良い兆候だ。
立民は連合に対して毅然たる姿勢を示せ。
連合の芳野会長は明らかに経団連(特に原発推進の電力総連など)から送り込まれたトロイの木馬だ。
肝心の労働者の給与向上に力を注がず共産党憎しの動きはいかがなものか。
国葬には労働者を代表して参列したとか、とんでもない勘違い。
大部分の労働者は、代表して参列してほしいなどとは思っていないだろう。
不満と不安の中間層を取り込むべきだ。
弱者や被抑圧的少数者に寄り添うことは大事だ。
しかし自立して必死に生きている層は自分たちは不当に扱われている、という気持ちを持っている。
税金を負担し普通に暮らしている人々だ。
この層が維新の会に流れているのだろう。
ちょうどトランプがラストベルト地帯の労働者をつかんだようにだ。
賃金水準が低ければ投票しない(諦めている)、投票に行く場合も経営者の意向に左右される。
だから野党は中小企業の経営者に支持拡大の動きをすべきだ。
選挙は握手の数で決まると言われているがその通り。
七面倒くさい理屈を並べるよりも有効だ。
花は合掌に開けて春に因らず 和漢朗詠集
人間同士が合掌するのは、相手の地位や肩書に対するのでなく、相手の身体に埋もれている真実の心に合掌する。
花(仏と考えても良い)も人間も合掌によって開く。