世界中に蔓延したコロナウイールスは、収束の気配もなく燎原の火の如く広がりつつある。
この過程の中でそれぞれの国が抱えている問題点が、眼を蔽うほどにさらけ出されている。
我が国の状況も決して褒められたものではない。
特に安倍・菅政権の倫理観に欠ける10年近くの対応が、この国の民の意識を大幅に低下させてしまった。
もともと日本人は「お上」を信用していない。
政府が無能のまま何もしないことが、この国が上手くいく最善の方法なのだ。
そう、「日本人は勝手にやってきた」のだ。
アベノミクスなどと称して「異次元の金融緩和」を行ったが、異次元がもう10年近く続いている。
これはまさに余計なことだ。通常の金融政策に立ち戻る方策が見えないのだ。
「GOTOトラベル」なるものも、全く余計なこと。
収束しつつあったコロナウイールスの種火を団扇で煽るような行い。
菅・二階政権は万死に値するだろう。
組織が不条理を回避するためには、K・R・ポバーによると、
人間が限定合理的であることを自覚し、誤りから学ぶためには、積極的に誤りを受け入れ、徹底的に批判的議論を展開することが必要になる。そして、もし誤りが見つかれば、将来、同じ誤りをしないように、それを排除するような新しい戦略・状態・制度を創造する必要がある。
しかし、残念なことにこの政権は、自らの誤りを絶対に認めようとしない。
誤りを認めないところに、次の新しい戦略は生まれようがない。
今の時期に何が最善の方策かは、国民世論によって出すしかないのであろう。