コロナウイールスによる緊急事態宣言は、とりあえず収束を迎えた。
日常生活が戻りつつあるが、コロナ後に今までと違う生活スタイルが出現するかどうか、少し疑問に思っている。
感染者や死亡者が爆発的に増えれば別だが、だらだらと小康状態を保っている状態なら経済優先路線が勝るからだ。
感染症の恐怖は忘れやすいという
ウイルスは40億年以上前から続いてきており、人類が生まれて以来、ある種の共存関係にある。
コロナウイールスも収束すれば、あっという間に忘れ去られる。
専門家会議の「新しい生活様式」なる提言も、従来からの日本人のスタイルを180度変えるものではない。
手を洗う、マスクをする、人とある程度距離をとる、などはそんなに違和感はない。
グローバリズムの流れはコロナ過くらいでは止められない
江戸時代のような鎖国政策はとりえないほど、われわれはすでにグローバリズムの甘さを味わってしまった。
ドイツ感染学会会長のエファ・グリル氏は次のように述べている。
「ロックダウン(都市封鎖)は1回限りの荒療治だ。少なくとも民主主義国では、また封鎖に戻る、というわけにはいかない。これからは、恐る恐る新型コロナウイールスと共存していく時期に入る」
科学的で合理的な対策重視に舵を切らなければ、自粛要請だけに頼るのは限界だ
検査数の拡充と医療体制の整備は急務。
ワクチンや特効薬の開発も大いに待たれる。そのための世界的な協調が必要だ。
いたずらに分断を煽るトランプ大統領は、口封じのために、それこそアベノマスクを2枚くらいつける必要がある。
この数か月為されたようなテレワークを重視するやり方は、日本人には無理かもしれない。
だいたい、自宅で仕事できるほど十分なスペースのある家は少ない。
いっそのこと、過疎地にでも移住したほうが仕事は捗る。通信設備は田舎でも十分整っているからだ。
真の経世済民が求められる時代へ
経済と言えば「カネ儲け」と同義語になってしまったが、真の意味は、
「民生を安んずることを本意とする、人民のための政治」を言う。