8月の消費者物価指数は対前年比3.3%の上昇だ。
こんな状態がもう1年以上続いている。
しかし政府・日銀は「デフレではないが脱却した状態ではない」という認識だ。
わけがわからない。
要するにデフレ脱却したと言えば、日銀は利上げに動かなければならない。
前にも後ろにも進めず、どうして良いか分からない「意気地なし」か?
今の物価上昇の主要因である6月の輸入品の価格上昇は、1年前に比べ46%上がっている。
その要因の4割以上は円安が占める。
円安というのは、放置していると「日本売り」につながる。
外国人観光客が来てくれる、などと喜んでいる場合ではない。
円安が放置されているから、エネルギー価格などの支払いで日本の富が流出している。
ところが、自国産のエネルギー創出はもたついている。(秋本汚職に見られる利権争いだ)
価格上昇で省エネを推進すべきなのにガソリン価格補助などの弥縫策。
これでは日本の力は弱まるばかりだ。
日本で強いと言われている企業や産業に補助金などを出す必要はない。
高度成長期に政府から補助金をもらうのは恥という感覚だったのだが、経営者の矜持は何処へ行ったのか?