チンパンジーの群れが集団で移動するとき、先頭に立つのはナンバーツーのオスだという。
辺りを偵察し大丈夫とわかると、まず自分が「先陣」を切って進む。
その後を赤ん坊を抱いたメスや子供が続く。
そして「しんがり」を務めるのがナンバーワン。
リーダーが体を張って仲間を守っているのだ。
動物の世界は厳しい。
このへんでキタキツネは強い方に属するが雪の中を彷徨う。
織田信長が唯一負け戦になって逃げかえるはめになった時、全軍の殿(しんがり)を務めたのは秀吉だ。
秀吉が天下を取ったのは、うなづける。
最近の自民党の派閥の領袖を見ていると、リスクを取る勇気も胆力もなさそうだ。
北海道新聞カレンダーより エゾユキウサギ
ウサギの特技は「逃げるが勝ち」