泥沼状態に陥っていた日韓関係に改善の兆しが見えてきた。
24日安倍首相と韓国の李首相が、日韓関係の改善に向けて外交当局間の対話を継続することで一致した。
具体的な進展はなかったが、とりあえず対話できる環境が出来たことは歓迎すべきだろう。
韓国の文大統領は南北統一というバラ色の夢からやっと冷めたと言って良いのではないか。
北朝鮮のGDPは鳥取県とほぼ同じだという、韓国との経済規模は大人と赤ちゃんくらいの差がある。
もし統一ということになれば韓国主導で進む、それは金正恩には耐えられないはずだ。
だから経済制裁解除を狙いとして甘い話で文在寅を釣るだろうが、金正恩の真の狙いは軍事統一ではなかろうか。
韓国がアメリカや日本と疎遠になり、さらには韓国に駐留している米国軍が撤退ということになれば現実のものになる。
本来であればアメリカが日米韓の同盟関係をきっちりハンドリングするべきなのだろうが、トランプの頭の中は選挙だけ。
「同盟国」を大事にする気はないようだ。
アメリカの精神分析医の間で、トランプ大統領の常軌を逸した発言や行動に真剣な議論がなされている。
「自己溺愛的人格障害」と「反社会的人格障害」があると懸念されているのだ。
もしそうだとしたら、本当に恐ろしい話である。
如何に韓国の文政権が気に食わなくても、日本の国益を考えた場合、韓国とは友好関係を保っておくべきだろう。
その意味で今回の会談はそのきっかけになるだろう。前向きに生かすべきである。
幸い、中国やロシアとは改善方向に進んでいるので、日韓の絆を強めておけば、北朝鮮の暴発は防げるだろう。