今回の消費税増税騒ぎで理不尽だと思うことがある。ポイント制度だ。
それは「不公平」な政策だということだ。しかも健全な日本の消費文化を破壊するものでもある。
要するに「現金」のみを使う人間(大部分高齢者だが)を排除する。
日本は「現金」が信用できる国だ。
中国でキャッシュレス化が進んでいるのは「元」が信用できないからだ。
もう一つの問題点は、これは中小零細企業へのいじめ政策だ。
経営者は高齢の方も多い。それなりに新しいことに挑戦するには体力・気力に限界がある。
キャッシュレス化を取り入れたとしても、カード会社に手数料を取られる。
今年度約2800億円ほどこのポイント還元に使うようだが、約1000億円ほどは事務費用だという。
バカな話だ。
消費税は貧乏人も金持ちも等しく取られる。
それはそれで買ったものに等しく税がかかるので割り切ることが出来るが、しかし現金とカードでなぜ差をつけるのか?
このような大義名分のはっきりしない政策に振り回されるのはごめんこうむりたい。
こんな愚策を続けているうちに,日本経済はズルズルとぬかるみにはまる可能性が増加してきた。
景気先行指標悪化して来ている。注意が必要だ。
(生産・雇用など様々な経済活動の動きや、重要かつ景気に敏感に反応する指標の動きを統合した経済指標)
2018年9月、105程度であったものが、2019年7月には、92程度と悪化している)
庭前に白く咲いたる椿かな 江戸時代の俳人 上島鬼貫
あまり右往左往せず自然体で暮らしたいものである。