行雲流水の如くに

どこへ行った「痛みを伴う改革」ーー総じて脆弱になった

「痛みを伴う改革」というのが声高に論じられたのは、小泉・竹中路線がもてはやされた2001年ころ

経済の自由化や規制緩和が唱えられ、具体的には「郵政改革」や「労働規制の緩和」が行われた。

いわゆる「新自由主義路線」と言われるものだが、痛みを伴ったのは庶民だけで大企業や富裕層は逆に潤った。

しかし過度な新自由主義は2008年リーマンショックにより弊害が現れ、揺り戻しが起きたのだ。

 

アベノミクスによる「異次元の金融緩和」(2012年)は、

形を変えた「花見酒経済」で小泉構造改革路線よりも質の悪いものだった。

同時に並行して発生していたのは「モリ・カケ・サクラ」に見られるような倫理観の喪失。

長期的視点に立った「構造改革」自体は悪いものではない。

その構造改革が一部のものにだけ利益を与えることが悪いのだ。

 

「疾風に勁草を知る」という言葉がある。

強い風が吹いてはじめて、風にも負けぬ強い草を見分けることが出来る。

石破首相が自民党総裁選で主張していたことは、極めてまともなことだった。

しかし首相になると見事なまでの「軟弱路線」、日陰の弱弱しい草になってしまった。

また日銀の植田総裁も「アベノミクス」の修正に踏み込んだのだが、今一歩思い切りが悪い。

日銀本店所在地の日本橋本石町は日当たりが悪いのか、元気がない。

 

求むれば求むるほど、菩提(さとり)への道はいよいよ遠くなる。

されどこの道をゆく。   高田好胤


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コメント一覧

megii123
なおともさん、こんにちは。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。

高校の修学旅行は(今から60年以上前になりますが)、京都、奈良でした。
その時に高田好胤師の法話を聞いて、大いに感激した覚えがあります。

「疾風に勁草を知る」は大好きな言葉で、いつも戒めにしています。
megii123
shimaさん、こんにちは。
大変だ!大変だ!という割に、日本はアベノミクスというぬるま湯に浸りきって抜け出すことが出来ません。
自立できるはずの大企業も「茹でガエル」状態です。

今年7月にある参院選は、日本の方向を決めることになるかもしれませんね。
自民・公明が過半数割れすれば、大きなドラマが生まれるでしょう。
どんなシナリオになるか今のところ不透明ですが。

おっしゃる通り、「野田、石破が真の勁草になるか」がポイントだと思います。
なおとも
こんにちは!
今年も宜しくお願い致します!

高田好胤氏の法話はとても分かり易くて、よく拝読していました。この言葉もとても良い言葉ですね。「疾風に勁草を知る」は、以前仕事でご縁のあった企業の社訓でした。とても良い言葉ですね。 なおとも
fumiel-shima
行雲さん、こんにちは。

行雲さんが仰る「疾風に勁草を知る」という言葉と共に高校時代の恩師に教わった「雪中松柏」を思いだしました。

石破首相には他の自民党議員たちにはない「矜持」のような者があると思っていましたが、今のところは期待外れと言わざるを得ないでしょう。
私もあくまでも政権交代を望みますが、行雲さんも可能性があるかもと仰った自民と立憲の大連立があるとすればやはり心ある人物だと思われている野田、石破が真の勁草となり得るかどうかではないでしょうか。
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