民主主義を旗印にする米国を中心とするグループと、権威主義もしくは専制主義を専らにする中国を中心とするグループに分かれて、硬軟両様の戦いが始まったと考えてよい。
米国ブロックは、米国、G7諸国、インド、豪州など。
中国ブロックは、中国、ロシア、イラン、ブラジルなど。
話がややこしくなるのは、両グループとも自由市場経済を共有しており、かっての冷戦時のような経済圏が画然と分けられなくなったことだ。
そしていつの時代もそうだが、結局マネーをたくさん保有している国が、あるいは無制限にマネーを発行できる国が生き残る。
米国はドルという基軸通貨を持っているから、いくら財政赤字や貿易赤字を出そうが問題はない。
そして日本は世界一の金持ち国だ。国債発行の余力はまだある。
中国、ドイツは貿易収支はつねに黒字だ。
軍事力というのは必ずしも覇権争いの決め手にはならない。
もし超大国同士が戦争を始めたらこの有限の地球は破滅する。
たとえば、我が国が周辺国に怯えて実行する究極の選択は「核兵器の保有」だ。
しかしそんなことで、東アジアの平和が安定するであろうか?
日本と韓国の間が友好的であれば(そこに米国が噛んでいれば)、中国はむやみに攻撃的な態度はとれない。
そして北朝鮮も同様であろう。
中国や韓国とは良好な関係を保つために常に話し合いを続けるべきなのだ。
ちなみに貿易相手国上位5か国は、(輸出入総額)
①中国②米国③韓国④台湾⑤オーストラリア