高市大臣が8年前の総務省行政文書をねつ造と言ったばかりに追い詰められている。
ところが一方では、岸田首相の株がシーソーのようにわずかではあるが上昇している。
安倍晋三と高市早苗大好きのネット右翼界隈は、なぜだが岸田政権叩きに精を出している。
今のところ懸命に高市擁護に回っているがむなしい努力に終わるだろう。
ネット右翼が最も嫌いなのは韓国だという。
ところが岸田政権にしてみたらその辺に気を遣うことが無いから(ネットウヨクは反岸田だから)日韓の改善はやりやすかっただろう。
親米と言うか従米に近い安倍派は、今回の日韓関係改善の裏にはアメリカの意向があると分かっているから反対の声は上げない。
今回は幸いなことに韓国尹大統領が改善に前向きだったので、岸田政権は労せずして果実を手にしたわけだ。
今回の岸田政権の動きはじわり安倍的なものから脱却するつもりか。
令和5年度の予算は、参議院で少々のもめごとがあっても自動的に3月中に成立する。
地方選挙と補欠選挙を無難に乗り切り、サミットも大きなミスが無ければ、夏以降総選挙は何時あってもおかしくない。
野党にしてみてもこのまま岸田政権で総選挙したほうが戦いやすい。
来年の自民党総裁選で河野太郎や石破茂が出て来ると2021年の再来になる。
あの時は菅義偉相手に戦っていたら勝てたろう。
日本が浮上できるかどうかは、岸田政権が安倍的なものから脱却できるかどうかにかかっている。
若し出来なければ野党は自民党の宏池会的政策を打ち出せばよい。