日本の公立小学校の日常を記録した映画「小学校~それは小さな社会~」が注目を集めている。
監督の山崎エマさんは、英国人の父と日本人の母を持ち大阪の公立小学校で学び米国の大学に進学した。
この映画はフィンランドで注目を浴び海外の映画祭でも上映されている。
フィンランドは教育大国だが、あまりにも個人主義に走りすぎていないかという反省からこの映画に注目が集まったようだ。
山崎監督がこのテーマにしたのは、
日本で育って外に出て気づいたことは、当たり前にあることのすごさでした。そこに自信を持った上で、課題と切り分けて考えるきっかけを作りたい。
日本にいると「教育はダメだよね」というボワッとしたネガティブ感がある。外にいる自分だからこそ気づいたことを伝えたかったのです。
私が小学生だったの昭和二十年代、どんな授業を学んだかということはほとんど思い出さない。
小学校5~6年の時の担任の先生は、今から考えると20台の前半だったのだろう。
思い出すのは休み時間に先生と相撲を取ったこととか、夏休みにキャンプに行ったことなど。
教育とは知識の詰込みではなく「全人的」なものだと思う。
小説家の内田百閒の言葉が面白い。
社会に出て役に立たぬ事を
学校で講義するところに教育の意味がある