行雲流水の如くに

自民党森山幹事長に見るNO2としてのありかた。

今回の解散総選挙は自民党は石破茂、立憲民主党は野田佳彦を選挙の顔にして戦った。

自民党は単独過半数はもとより公明党を足しても過半数割れしてしまった。

石破総裁の責任は大きいが、今回の解散劇のシナリオを描いた森山幹事長の責任も大きい。

石破茂が余人をもって代えがたいとして森山裕を選んだわけで誰かに文句を言うわけにもいかぬ。

 

森山裕という人物は地方政界からのたたき上げで、いわゆる日本の土着勢力を代表するような人物だ

その政治手法は、周りの意見をよく聞いて足して二で割る。

そして敵はなるべく作らない。

平和の時代はそれもよいが今回のような裏金問題が吹き荒れる乱世には向かない。

NO2に求められるのは、「正確な状況判断」。

そのための情報ソースがたくさんあるということ。

 

勝つべからざるは己にあるも、勝つべきは敵にあり  孫氏

(不敗の体制を作れるかどうかは自軍の努力次第によるが、勝機を見いだせるかどうかは敵の態勢如何にかかっている)

野田立憲民主にすれば、自民党の裏金疑惑に的を絞り野党間の連携にあまり手をかけず自党の旗印を統一することに集中できた。

要するに敵の過失にうまく乗じた、ということだろう。

今後、石破総裁が森山幹事長と一蓮托生と思い定めているならば前途は多難であろう。

自民党が多数派の時は有効な策も少数与党になればそうはいかない。

足して二で割るのでは無く「飲むか飲まないか」だから。


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