今回の総選挙で、自・公政権は過半数割れに追い込まれた。
安倍政権以降続いていた間違ったことをしても口を拭い、時にはシラを切る淀んだ政権運営に鉄槌が下された。
自民党は今後姑息な手段を用いてでも政権維持に走るだろう。
しかし真の病巣を嫡出せずして応急措置に走るのならば、自壊は早まるだけだ。
自民党の病巣は「カネ」の泥沼から抜け出せないことだ。
選挙戦の最中にも裏金非公認議員に、裏公認料を出すなど何の反省もない。
血管にどっぷりたまった脂肪のようなものは中々剝がせないのだろう。
選挙が終わって禊が済んだわけではない。
野田立憲民主党は慌てて野党連立政権を目指さないほうが良い。
国会内で野党共闘を組み、能登の復興予算、政治資金改正法、選択的夫婦別姓などを飲ませたほうが実効性が上がる。
非自民8党会派による細川連立政権は内部分裂で8か月で瓦解した。
ここは徳川家康が豊臣政権を倒したひそみに倣ったほうが良い。
今回が「大坂冬の陣」とすれば7月の参院選は「大阪夏に陣」だ。