自民党の政治資金パーティの収入の不記載に関し東京地検特捜部の調査が入っている。
各派は「事務的ミス」として乗り切る構えのようだ。
政治資金規正法は1回のパーティで20万円を超えるパーティ券の購入者の名前や金額を収支報告書に記載するよう義務付けている。
ところが「うっかりミス」なのか「意図的」なのかこの記載をしていなかった。
東京地検特捜部は、各派閥の事務局長や職員を呼んでかなり厳しく取り調べを行っているようだ。
それで各派閥の幹部クラスは戦々恐々としているらしい。
「うっかりミス」では済まない何かがあるのだろう。
各派閥は所属の議員にパーティ券のノルマを課す。若手議員は四苦八苦だろうが、幹部クラスは余裕でノルマをこなす。
ノルマ以上に集めた議員(主に幹部クラスだろうが)は、その余分の分をバックしてもらえる。そのカネを裏金として使っているのではないかという疑惑だ。
各派閥の行うパーティは収益率90%などと言うのもある。
酒や食べ物をほとんど出さないとか、先に腹の膨れるものを出すとか、何ともせこい話だ。
パーティ券を買うことが「通行手形」のようになっていて、陳情を受け付けるかどうかの基準だという。
なんとも腐敗した癒着の構図である。
東京地検特捜部は徹底した捜査を行って欲しいものだ。
「巨悪は眠らせず」