木樽正明 : 銚子商業高校3年の時、1965年夏の甲子園大会で準優勝。卒業後は早稲田大学への進学希望で、ドラフト会議で東京オリオンズが2位で指名しながらも、入団には難色を示していたが、入団。杉下茂、堀本律雄のつけた背番号20を受け継ぐ。速球と切れのいいシュートを武器に入団1年目から主力投手として活躍。1969年にはリリーフで15勝をマークし、パ・リーグ最優秀防御率のタイトルを獲得。1970年には、先発に転向し、21勝をマークし、同年のリーグ優勝に大きく貢献、MVP・ベストナインのタイトルも獲得した。翌1971年も24勝をマークし、最多勝に輝く。1974年の日本一にも貢献し、成田文男、金田留広、村田兆治とともに四本柱を形成した。しかし、その後持病の腰痛に苦しみ、1976年に29歳で現役引退。新人時代、永田雅一オーナーをして「俳優でもいける」という彫りの深い顔立ちで球界きってのイケメンであった。 1968年は故障で0勝1敗の成績で終わり、野手転向も検討された。この話を聞いた小山正明が「アイツ(木樽)ほど投手としての才能に恵まれたヤツはいない。もう一度考え直して欲しい。」と当時の球団首脳に直訴した結果、投手としての選手生活を続行できた。 1975年、対巨人とのオープン戦で、上田武司の打った打球を顔面に受け、顔面骨折を重症を負う。金田正一監督のマスコミから逃げる配慮で、金田監督の自宅に完治するまで泊り込んだ。その期間、特製の食事などが用意されたというが、3日後からはランニングさせられたという。しかしその金田式治療の甲斐があってわずか1ヶ月足らずで復帰を果たし、その月は実働半月で3勝を挙げる活躍を見せた。ロッテコーチ時代の1988年、大阪球場での対南海戦でトニー・バナザードと死球を巡り殴り合いの乱闘を演じて退場になった事がある。
ふー、また無駄な書き込みをしてしまった……
要するに、今夜、「永遠の恋人」『醒酔笑研究ノート』我が家に来たる!
《前回までのあらすじ》
九本間ブルートレイン「富士」の名残を惜しむ旅の友として、私が選んだ本は『醒酔笑』だった。その岩波文庫版の凡例には
「……削除した補注については、幸い、笠間書院の申出により、単行本『醒酔笑研究ノート』として、引き続き刊行できることになった。」
と記されていた。これは俄『醒睡笑』ファンとしては、どうしても入手したくなる誘惑に富んだズッコイ“宣伝文句”ではないか。このときから私の『醒酔笑研究ノート』を求める悪あがきはスタートしたのである。
九州から帰るとすぐにアマゾンで検索してみた。すると「2~3週間でお届け」とはなっていたが、発注は可能な状態であった。当然私は発注したのである。ところがこの「2~3週間」は3回延長され、3度目の期限最終日に、「ご注文のお品物のお取り寄せは断念せざるを得ないと判断しました」とのメールがアマゾンより舞い込む事態となった。
「だったらもっと早くに断念して下さいよ!」との愚痴もここまで出かかったが、「えっ、どこまで?」「ここまで。」あ、付いてきて下さいよ。そこで大学時代にお世話になっていた早稲田の古書店「五十嵐書店」が“ネット上では”「在庫有り」でしたので、次の白羽の矢を立てた(2本目の白羽の矢があっていいのかは今後の検討課題とする)。
ところがぎっちょんちょん、五十嵐書店の『醒酔笑研究ノート』は昨年のうちに売れてしまっていて、その後に在庫リストから外すのを忘れていただけということが分かり、もうがっかり。あっけなく私の「永遠の恋人」探しは終了を告げた、「永遠の恋人」なのに……
告げた、かに見えたのでありますが、アマゾンが昨日、あの出来事から1ヶ月もたっていないというのに、
「在庫有り 1冊 特別便で4月7日にお届け」
との表示をしているではありませんか。勤務時間中にもかかわらず、飛びつきましたね、私は。
さて、(6日から見ての)明日の今頃までには我が「永遠の恋人」は届くのでしょうか 、それともまた「2~3週間でお届け予定」のメールが届くのでしょうか。……
《今回の記事》
届いたんですよ。届かなかったときのことを予想して、『醒睡笑』に引かれている西行の和歌まで準備しておったのに。
捨て果てて身はなき物と思へども雪の降る日は寒くもあれ
さて、こうまでして求めた本ですが、箱を開けた瞬間よりも、宅配便のトラが宅前に止まるブレーキ音がした瞬間よりも、胸ときめいた瞬間が存在したというのは、なんだか興ざめでした。それはどんな瞬間だったか。
わたしのパソコンに、「商品を発送しました。商品名『醒酔笑研究ノート』」というメールが届いているのを確認したときでした。便利な世の中とは、なかなか胸ときめかない世の中でもあるんだな。
今日、古語の「はしる」に“わくわくする”という訳を見つけて、「我々の先人たちはなんたる素晴らしい語感の持ち主であったのだろう」と感心したばかりだっただけに、ほんと、興ざめしました。
卵の塩漬けは「キャビア」として珍重される……そりゃ蝶鮫だ。
ふー、また無駄な書き込みをしてしまった……
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《前回までのあらすじ》
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「……削除した補注については、幸い、笠間書院の申出により、単行本『醒酔笑研究ノート』として、引き続き刊行できることになった。」
と記されていた。これは俄『醒睡笑』ファンとしては、どうしても入手したくなる誘惑に富んだズッコイ“宣伝文句”ではないか。このときから私の『醒酔笑研究ノート』を求める悪あがきはスタートしたのである。
九州から帰るとすぐにアマゾンで検索してみた。すると「2~3週間でお届け」とはなっていたが、発注は可能な状態であった。当然私は発注したのである。ところがこの「2~3週間」は3回延長され、3度目の期限最終日に、「ご注文のお品物のお取り寄せは断念せざるを得ないと判断しました」とのメールがアマゾンより舞い込む事態となった。
「だったらもっと早くに断念して下さいよ!」との愚痴もここまで出かかったが、「えっ、どこまで?」「ここまで。」あ、付いてきて下さいよ。そこで大学時代にお世話になっていた早稲田の古書店「五十嵐書店」が“ネット上では”「在庫有り」でしたので、次の白羽の矢を立てた(2本目の白羽の矢があっていいのかは今後の検討課題とする)。
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今日、古語の「はしる」に“わくわくする”という訳を見つけて、「我々の先人たちはなんたる素晴らしい語感の持ち主であったのだろう」と感心したばかりだっただけに、ほんと、興ざめしました。
卵の塩漬けは「キャビア」として珍重される……そりゃ蝶鮫だ。