《 空想から科学へ 》 奧菜主義革命~ 革命的奥菜主義者同盟非公然ブログ

奥菜恵さんは、精神と肉体の両方から無駄なものをすべて削ぎ落とし、必死に舞台に立っていた

high fashion 便り 「お医者さんへのひと言」にちょっとどきっとしたい

2010年02月27日 22時41分11秒 | Weblog
稲垣吾郎と奥菜恵。
別役実の「象」で、
不条理劇に出会う。


「最初戯曲を読んだ時は、びっくりしました。
どこをどう味わったらいいかわからない料理のようで。
でも言葉が美しく、心地よさと同時に
孤独とか寂しさとかが残って。
それが何か、今稽古しながら、探っているところです。」(稲垣)

「…(奥菜に)看護婦さんはほとんど僕としか話してないね?
でもお医者さんにひと言だけ話すじゃない?
そこだけすごくリアルな看護婦さんで、ちょっとどきっとする。
ほかでは抽象的で、生きているか死んでいるかちょっとわからないのに、
あの場面だけはリアルで…」(稲垣)

「自分で役の背景を想像してたぐり寄せる
という作業がすごく必要だなと、今思っています」(奥菜)

「状況の中で必死に生きている人間の抱えている滑稽さや悲しみ、苦しみ、
それぞれの孤独などが感覚的に伝わるような作品になれば」(奥菜)

「稲垣さんには冒頭すごく長い独白があって、
私、そのシーンが好きです」(奥菜)

「奥菜さんは学校で隣に座っている女の子みたい。
ポエムのようなセリフを掛け合うシーンもあるし、
これからが楽しみだね」(稲垣)


これから先、舞台にどんな息吹が生まれてくるのだろうか、期待したい。