《 空想から科学へ 》 奧菜主義革命~ 革命的奥菜主義者同盟非公然ブログ

奥菜恵さんは、精神と肉体の両方から無駄なものをすべて削ぎ落とし、必死に舞台に立っていた

智積院の桃源郷~七条の意表を突く絶景

2013年04月02日 21時18分45秒 | Weblog
醍醐寺は「理屈付き」の大満足でしたが、
智積院の桃は「理屈抜き」で堪能出来ました。
「こんなもんじゃないよ」という声が聞こえてきますが、
私には充分、桃源郷でしたよ。





私、にわか「長谷川等伯追っかけ」ですから、
等伯の国宝作品をガラス越しではなく鑑賞できる智積院に参拝するのは、都合3度目ですが、
そのうちの2度までが庭園の池の水位を落として整備をしている期間に当たるとは、
何の因果なんでしょうか。
私の祖先は坊主でも殺しているすかね。



今回は1/3程度水位が下がっている程度で、
満水時を知らない人にはそれほど失望感を与えてはいなかったようで、
まあ、最大の悲劇は避けられたのですが、
一昨年の年末には完全に底が見える状態を見ましたから。

智積院には当然桜もありますが、こちらは満開にはほど遠く、





心眼を開いて、満開の景色を楽しみました。
でも、眼前の全きならざるものに寄せて、心中に全きものを思い描くというのは、
日本のアートを鑑賞するときの重要な〈美の壺〉であるわけで、
ほら、雲に籠められた夜空に月を想う、みたいな、風流心なわけでんしょ。


でも、あからさまに美しいものだって、やっぱりいい。
隈なき満月、富士川橋梁からの富士山、奥菜恵さん。良くないと言うか?!
何の気無しに京阪東鴨線を七条で下車し、
七条駅は地下駅だから外の景色がどうなっているかなんて、
何も知らないまま=なんの期待もないままに地上に出た私の目を、
太陽の光よりも○○○にした桜がこれ。



特別名勝で、かつ特別史跡に指定されている三宝院を、
このときばかりは凌いでいた、と言っても過言ではあるまい。



やっぱり、過言かしら。

一応、三宝院の名誉のために、観光タクシードライバー氏からの耳学問をひけらかしておきますれば、
「特別名勝」は庭園界における「国宝」であり、
「特別史跡」は歴史界における「特別天然記念物」
なので、両方に指定されているところは滅多にないのだそうである。
三宝院だけ、と言っていたかも知れませんが、記憶があいまい……

言ってみれば、興福寺阿修羅像がイリオモテヤマネコを抱いている状態という
めったにありえへんすばらしい眺めなわけで、
この石碑↓をぜひ写真に納めろ、と言われたので、シャッターを切りました。


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