《 空想から科学へ 》 奧菜主義革命~ 革命的奥菜主義者同盟非公然ブログ

奥菜恵さんは、精神と肉体の両方から無駄なものをすべて削ぎ落とし、必死に舞台に立っていた

負けても告白しろよな」「審判やってあげよっか。50m?」「そう」「告白しろよ!」

2006年09月03日 20時22分15秒 | Weblog
~~ブログ落語『転失気』~~

えー今日(9月3日)は上野・鈴本の昼席に行ってきました。
川柳川柳師を目当てに。ところが突然の代演。
こういう事にはだいぶ慣れてきましたが、
さすがに今日はへこんじゃって、
鈴本の関係者に話を聞いてみました。

「今日は川柳師匠、どうしたの?」
「……川柳師匠ですか。
 川柳師匠は本日13時45分頃、
 ご家族に見守られながら静かに、






 お昼ご飯を召し上がっていました」

勢朝師が気をつかって、
川柳師のエピソードをいくつか高座で語ってくれました。

「師匠!その明らかに引きちぎった跡のある鎖がついたウォークマン、どうしたんですか?」
「俺、酔うと何でもできちゃうんだよな」 



「う~ん『ユリシス』?何だろうな、『ユリシス』。
 さっきは先生に『ユリシスはございますか』と聞かれて
『知りません』とは言えず『ございません』と答えたものの…」

和尚は事が奥菜恵さんに関わるだけに、気にかかってならない。

「そうだ、珍念なら知っておるかもしれん。
 あれは、なかなかに物知りだからな。
 これ、珍念や」
「はい、和尚様」
「お前に預けておいた『ユリシス』、あれをどうした?」
「はぁ?」
「『ユリシス』じゃ。早う持って参れ」
「和尚様、『ユリシス』とは何でございます?」
「こりゃ!わしはお前に『ユリシス』くらいのことは教えておいた。
 一度教えたことは二度は教えんぞ。
 小間物屋か花屋へ行って、『ユリシス』を借りて参れ」

「小間物屋のおじさ~ん」
「おや、珍念さん、今日は何を上げようか」
「今日は買い物じゃないんです。『ユリシス』を貸してもらえませんか」
「『ユリシス』?はて?『ユ・リ・シ・ス』と。…ああ、この間まで2つほどあったが、1つは親戚の者が土産にすると言って持って行ってしまった。もう1つは神棚に上げておいたら、ネズミが落として割れてしまった」

「花屋さ~ん、『ユリシス』あったら貸してくださ~い」
「あー、ちょうど今朝、お付けの実にして食べちゃった」

「(なになに、食べ物で、神棚に上げるもので、落とすと割れる?さっぱりわからん)これ、珍念。そろそろお薬の調合が済んでいよう。先生のお宅へ取りに行ってきておくれ。」
「おう、そうそう、直接先生お目にかかって、
 『ユリシス』とは何ですか、と
 腹の底から『自分が聞きたい』というふうに聞いて参れ。
 いいか、自分が聞きたいというふうにじゃぞ」
「は~い」

「先生」
「おう、珍念くん、お薬は出来ておる。
 いつものように二包を一合に煎じて飲むように」
「あの~先生、『ユリシス』とは何でございますか」
「こら!『ユリシス』を見る金と時間があったら、
 なぜ『おいしい殺し方』を3回見ないのじゃ?!」
「……」



『弟切草』のラストにズッコケた自分の青さを
今日しみじみと思い知った。
あそこでズッコケるなんて、青い、青い。
あのときはまだ、厄前だったもので。

私のブログに「分かんない」という感想を持ち続けて来たあなた!
あなたは未だ本当の「分かんない」を知らないだけなのです。
私のブログを「分かんない」と言うのはもう止めにして欲しい。



『ユリシス』には
ダイヤモンドの輝きも、
パソコンの便利さもありません。
しかしあの目に見える映画は
創作に携わるすべての人々に
大きな勇気と自信を与えてくれます。


俺、酔うと何でも書けるな。




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