《 空想から科学へ 》 奧菜主義革命~ 革命的奥菜主義者同盟非公然ブログ

奥菜恵さんは、精神と肉体の両方から無駄なものをすべて削ぎ落とし、必死に舞台に立っていた

副都心線直通開始前の東急東横線渋谷駅を記録に残す(14)

2012年12月15日 05時41分48秒 | Weblog
  銀色電車のドアのそば
  二人は黙って立っていた
  話す言葉をさがしながら
  すきま風に震えて
  代官山を過ぎたのか
  忘れてあなたに 聞いたのに
  じっと私を見つめながら
  ごめんねなんて言ったわ

  泣いては ダメだと 胸にきかせて
  白いつり革を 握りしめたの

  東横線が走る地上駅に
  あなたは 二度と来ないのね
  地上線に揺られながら
  今日も 帰る私なの

  終電時刻を確かめて
  あなたは私と 駅を出た
  角の渋谷ヒカリエだけが
  灯りともす夜更けに
  代官山を通り抜け
  地下入り口見えた時だわね
  待っていますと
  つぶやいたら 突然抱いてくれたわ

  あとから あとから 涙あふれて
  並木橋さえ 見えなかったの

  東横線が走る地上駅に
  あなたは 二度と来ないのね
  地上線に揺られながら
  今日も 帰る私なの


遠視が進んだ吾輩には

『池上線』と『地上線』は
『陛下』と『階下』と同じくらいに

非常に紛らわしい。










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