メイサと7人の外国人たち

アラサー元お水とキャラの濃い外国人達の冒険記

ハリネズミの恋

2018-10-27 09:02:43 | 咲人
『いい先生だな』



咲人の言葉に、いつも通りYes, I am!と強気に返信した。
咲人が大いに賛成と言ったので、彼の国の言葉でアリガトウを言ってやった。



『ドウイタシマシテ。これは俺の国でのどういたしましてね』

『知ってるわ。私の知ってる超少ないあなたの国の語彙(笑)』

『それでも俺の日本語よりマシだよ。
ま、すぐに君のそれより俺の日本語の方が上手くなるけどね』

『ワタシハ、チョコレートガ、ダイスキ』



私が彼の国の言葉でそれを送ると、少しだけ添削された。
ほう、なるほどね。
今度は、ハリネズミは咲人が大好き、と作文して送ってみた。
実は、私と咲人はハリネズミが好きなのだ。
彼にはハリネズミを好きになる理由があったが、私は特に理由は、ない(笑)
特に理由もないのに、私の部屋にはたくさんハリネズミグッズがあった。
おそらくその珍しい生態が好きなんだと思う。背中にハリがあるなんて神秘的だ。
一聞すれば凄く危険な生き物に思えるが、その実際は臆病で小さくて華奢だ。
私はそんなアンバランス感も好きなのかもしれない。
とかなんとか言ったけど、結局は目がクリクリしてて体が丸くて可愛いからな気もする(笑)
咲人には、私のハリネズミコレクションをビデオコールの時に紹介してあった。



『そういえば俺、昨日夢の中で彼らに会ったぜ』

『えっ本当に?(笑)あなた彼らと喋ったの?』

『おう。みんなスゲー変だけどスゲー面白いキャラクターしてたよ』

『そらそうよ。私の子供達ですから』

『スゲー学があったよ(笑)』



とうーぜん!と偉そうに返したところで、ふとこんな質問をしてみたくなった



『ねぇ、ちょっと教えて欲しいんだけど。
ハリネズミは咲人が大好き。咲人ハリネズミが大好き。ってなんて言うの?
“も”の言い方が知りたい』

『英語みたいに、最後にこの単語をつければいいんだよ』



と、送られてきた文章を見て、私は頷いた。
なーるーほーどーね。
じゃぁね………


ポチポチポチポチ




『ハリネズミは咲人が大好き。
メイサも咲人が大好き。』




すぐに咲人は爆笑している絵文字を数個送ってきた。
彼はもう仕事に戻らなければならないと言った。




『次の電話、楽しみにしてる。でも君は週に一回だけ話したいんだっけ?
じゃぁいつが俺らの次なの?』




咲人、週一のこと相当気にしてるなー。




『次の電話については、また決めましょ。私も週に一回なんて我慢出来ないわ』




とウィンク付きで送り、OKという返信と共に咲人は消えた。
私も自分の仕事に戻った。






続きます。






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