『 メイサ
君がここを発って、72時間が経った。
君の温度も、甘い匂いも、肌の柔らかさも、まだ記憶に強く残っている』
出だしからキモい
ごめーーーーん!!!
これってウェスタンでは普通!?
き、気を取り直して!(そして汗をぬぐって)
『あの日から俺は毎朝、毎晩君のこと考えている。
君がもう2度と俺と話してくれないんじゃないかって思ってる。
この手紙を読みたいかどうかもわからない。
でも、自分の心に正直に話させるべきだと思う。
君と過ごしたあの、ものすごく暑かった2日間は、本当に素晴らしかった。
俺は君がこの数ヶ月間、ずっと話してくれて、嬉しかった。
ついにやっと、会うことができたね。
君の全てに感謝するし、俺は本当に君のことが大好きだったんだ。
特に君の性格が本当に好きだ。
君と、あの木から溢れる陽差しの名前について話していた時、
俺は、おかしいだろ、でも、俺は
遥か昔に出会ったのに忘れてしまっていた親友に出会ったような
ずっと探し続けていた誰かに出会えたような
そんな気持ちだったんだ。』
そう始めて、咲人は、あれから何度もどうして喧嘩になってしまったのか考えていたこと。
どんなに考えても、どうして私が泣いていたのかわからなかったこと。
もっと素晴らしい時間になるはずだったのに……とずっと悔んでいること。
英語で話すのがそんなに辛いなら、日本語でもいいということ。
そして何ヶ月経ってでも、それを解読して君に返事をしてみせるということ。
そんなことが書いてあった。
『もし君がもう2度と俺と話す気がないのなら、
あの日のことはすべて、素晴らしい思い出として俺の心に留めておくよ。
知ってるかい?(知らんがな)
俺はあの日、君への誕生日プレゼントとカードを持ってきていたんだ。
あの喧嘩は俺に、完璧にそのことを忘れさせた。
メイサ、より楽しい一年を過ごして。
ps 今度俺に手紙を書くことがあれば、書体にはもう少し気をつけたほうがいいぜ。
君がくれたカード、読むの大変だったから。 咲人 』
相変わらず一言余計だ。
咲人のラブレターを読み終えて、私はため息をついた。
ビンビン伝わってくるのは
彼が私のことが本当に大好きだということ。
「美人なら大抵なんでもいいけど美人じゃなきゃ無理」と、
ハンサムでもないくせに堂々と言っていた彼が、
君の性格が大好きだと言ったのは、
彼が体目的で寝たわけじゃないと感じさせた。
でもどんなに咲人が私のこと好きだとしても、
やっぱり彼の論点は外れてるし、発言も理性的じゃないと感じた。
何ヶ月もかかって私の日本語を解読して返事をする?
そんな考古学者の研究みたいなこと、どれだけの情熱と忍耐力が必要だろう。
咲人にそんな忍耐力があるようには思えない。
私に引っ越せと言った時も、自分は動けないということを「今は」と言ったけど、
それは私を引き止めるための言い訳に聞こえた。
それに、私がどんな説明をしても
彼とは分かり合えないと感じていた。
多分もうこの時点で私の中で結論は出ていたんだと思う。
この人は、真剣に付き合う相手じゃない。
あたしこそ咲人のこと言えないけど
真剣に付き合うなら心から尊敬できる、もしくは自分を見せられる人じゃないと無理だ。
咲人が好きだった。
大好きだった。
意地悪で偏屈でドSで、超変人。
でも好きだった。
毎朝毎晩、彼からの連絡を待っていた。
癒してくれたことがある。
私を受け入れてくれたことがある。
いつも助けてくれた。
いつも求めてくれた。
大好きだったの。
そしてそれからすぐの夜のことだった。
プルルルルル……
2週間ぶりに彼と電話をした。
続きます!
君がここを発って、72時間が経った。
君の温度も、甘い匂いも、肌の柔らかさも、まだ記憶に強く残っている』
出だしからキモい
ごめーーーーん!!!
これってウェスタンでは普通!?
き、気を取り直して!(そして汗をぬぐって)
『あの日から俺は毎朝、毎晩君のこと考えている。
君がもう2度と俺と話してくれないんじゃないかって思ってる。
この手紙を読みたいかどうかもわからない。
でも、自分の心に正直に話させるべきだと思う。
君と過ごしたあの、ものすごく暑かった2日間は、本当に素晴らしかった。
俺は君がこの数ヶ月間、ずっと話してくれて、嬉しかった。
ついにやっと、会うことができたね。
君の全てに感謝するし、俺は本当に君のことが大好きだったんだ。
特に君の性格が本当に好きだ。
君と、あの木から溢れる陽差しの名前について話していた時、
俺は、おかしいだろ、でも、俺は
遥か昔に出会ったのに忘れてしまっていた親友に出会ったような
ずっと探し続けていた誰かに出会えたような
そんな気持ちだったんだ。』
そう始めて、咲人は、あれから何度もどうして喧嘩になってしまったのか考えていたこと。
どんなに考えても、どうして私が泣いていたのかわからなかったこと。
もっと素晴らしい時間になるはずだったのに……とずっと悔んでいること。
英語で話すのがそんなに辛いなら、日本語でもいいということ。
そして何ヶ月経ってでも、それを解読して君に返事をしてみせるということ。
そんなことが書いてあった。
『もし君がもう2度と俺と話す気がないのなら、
あの日のことはすべて、素晴らしい思い出として俺の心に留めておくよ。
知ってるかい?(知らんがな)
俺はあの日、君への誕生日プレゼントとカードを持ってきていたんだ。
あの喧嘩は俺に、完璧にそのことを忘れさせた。
メイサ、より楽しい一年を過ごして。
ps 今度俺に手紙を書くことがあれば、書体にはもう少し気をつけたほうがいいぜ。
君がくれたカード、読むの大変だったから。 咲人 』
相変わらず一言余計だ。
咲人のラブレターを読み終えて、私はため息をついた。
ビンビン伝わってくるのは
彼が私のことが本当に大好きだということ。
「美人なら大抵なんでもいいけど美人じゃなきゃ無理」と、
ハンサムでもないくせに堂々と言っていた彼が、
君の性格が大好きだと言ったのは、
彼が体目的で寝たわけじゃないと感じさせた。
でもどんなに咲人が私のこと好きだとしても、
やっぱり彼の論点は外れてるし、発言も理性的じゃないと感じた。
何ヶ月もかかって私の日本語を解読して返事をする?
そんな考古学者の研究みたいなこと、どれだけの情熱と忍耐力が必要だろう。
咲人にそんな忍耐力があるようには思えない。
私に引っ越せと言った時も、自分は動けないということを「今は」と言ったけど、
それは私を引き止めるための言い訳に聞こえた。
それに、私がどんな説明をしても
彼とは分かり合えないと感じていた。
多分もうこの時点で私の中で結論は出ていたんだと思う。
この人は、真剣に付き合う相手じゃない。
あたしこそ咲人のこと言えないけど
真剣に付き合うなら心から尊敬できる、もしくは自分を見せられる人じゃないと無理だ。
咲人が好きだった。
大好きだった。
意地悪で偏屈でドSで、超変人。
でも好きだった。
毎朝毎晩、彼からの連絡を待っていた。
癒してくれたことがある。
私を受け入れてくれたことがある。
いつも助けてくれた。
いつも求めてくれた。
大好きだったの。
そしてそれからすぐの夜のことだった。
プルルルルル……
2週間ぶりに彼と電話をした。
続きます!
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