「私、シャワー浴びてくるわ」
私の声を聞いて、咲人は寝返りを打ってこちらを向いた。
カーテンからうっすらと外が明るいのがわかる。
多分6時くらいだと思った。
「本当に?」
「うん。なんで?」
「……行かせない」
と笑って彼は私を抱きしめた。
咲人との嬉し恥ずかしファーストナイト(笑)は何だかものすごく大変だった。
彼オススメの日本製のいいやつは勿論のこと、
彼は他にも色々準備万端でこの部屋に来ていたので、
私はもう何が何やらでクタクタだった。
私はちょっとぉと言ったものの、大人しく彼の腕の中に収まっていた。
昨日は汗もかいたし、咲人がちゃんと起きる前にちゃんと整えておきたい。
にしてもまだ早かったので、後回しにして、
彼の腕の中でまたまどろむことにした。
私を包む彼の腕はやっぱり華奢で、デカイ男が好きな私にとってはちょっと頼りなかった。
でも、一晩中彼は優しかったし、眠りに着く前にちゃんと腕枕してくれたこと、
たくさんたくさん好きだと言ってくれたことで幸せだった。
「咲人、大好き、大好き……」
そう私が繰り返すと、彼も拙い日本語でオレモと答えてくれた。
ちょっと考えてから、ゆっくりこんなことも日本語で言った。
「俺は、メイサが、好きじゃない。 大好き。」
いつものキザでセクシーな声でそう呟く彼をとても可愛いと思った。
「おかえり!」
シャワーから帰ると、彼はベッドの上からニコニコと手を振った。
待ち構えていたようだ。
「リフレッシュした?俺も一緒に入ろうかと思ったんだけど、嫌がりそうだなと思ってやめたんだ」
私は未完成の自分をあまり見せたくなくて、「そ、そう」と苦笑した。
コソコソと下着をつけ、着圧ソックスを履いた。
化粧水をはたいていると、咲人が話しかけて来た。
「もうこんな時間か。君を連れて行こうと思っていたところ、行けないな」
「そうよ、私楽しみにしてたのに。」
「でも替わりに、すごくいい時間を過ごしたね」
振り向くと、咲人がニコニコと見つめていた。
私はまた背を向け、どんな?と聞いてみた。
咲人は一瞬言葉に詰まったけど、すぐにこちらまで来て後ろから私を抱きしめた。
そしておでこにキスしながら言った。
「こういうこと」
咲人はすごく甘くて可愛かった。
私が基礎化粧をしている間、咲人は私があっちへ行けばあっちへ、
こっちへ行けばこっちへ、トコトコと着いてきた。
多分この時が彼と過ごした中で、一番幸せな時間だったと思う。
「I like you a lot」
俺は君のことが大好きなんだよ、と
たくさんキスしてくれた。
突然彼があんなことを言うまで
私達は上手くいっていたんだ。
続きます
私の声を聞いて、咲人は寝返りを打ってこちらを向いた。
カーテンからうっすらと外が明るいのがわかる。
多分6時くらいだと思った。
「本当に?」
「うん。なんで?」
「……行かせない」
と笑って彼は私を抱きしめた。
咲人との嬉し恥ずかしファーストナイト(笑)は何だかものすごく大変だった。
彼オススメの日本製のいいやつは勿論のこと、
彼は他にも色々準備万端でこの部屋に来ていたので、
私はもう何が何やらでクタクタだった。
私はちょっとぉと言ったものの、大人しく彼の腕の中に収まっていた。
昨日は汗もかいたし、咲人がちゃんと起きる前にちゃんと整えておきたい。
にしてもまだ早かったので、後回しにして、
彼の腕の中でまたまどろむことにした。
私を包む彼の腕はやっぱり華奢で、デカイ男が好きな私にとってはちょっと頼りなかった。
でも、一晩中彼は優しかったし、眠りに着く前にちゃんと腕枕してくれたこと、
たくさんたくさん好きだと言ってくれたことで幸せだった。
「咲人、大好き、大好き……」
そう私が繰り返すと、彼も拙い日本語でオレモと答えてくれた。
ちょっと考えてから、ゆっくりこんなことも日本語で言った。
「俺は、メイサが、好きじゃない。 大好き。」
いつものキザでセクシーな声でそう呟く彼をとても可愛いと思った。
「おかえり!」
シャワーから帰ると、彼はベッドの上からニコニコと手を振った。
待ち構えていたようだ。
「リフレッシュした?俺も一緒に入ろうかと思ったんだけど、嫌がりそうだなと思ってやめたんだ」
私は未完成の自分をあまり見せたくなくて、「そ、そう」と苦笑した。
コソコソと下着をつけ、着圧ソックスを履いた。
化粧水をはたいていると、咲人が話しかけて来た。
「もうこんな時間か。君を連れて行こうと思っていたところ、行けないな」
「そうよ、私楽しみにしてたのに。」
「でも替わりに、すごくいい時間を過ごしたね」
振り向くと、咲人がニコニコと見つめていた。
私はまた背を向け、どんな?と聞いてみた。
咲人は一瞬言葉に詰まったけど、すぐにこちらまで来て後ろから私を抱きしめた。
そしておでこにキスしながら言った。
「こういうこと」
咲人はすごく甘くて可愛かった。
私が基礎化粧をしている間、咲人は私があっちへ行けばあっちへ、
こっちへ行けばこっちへ、トコトコと着いてきた。
多分この時が彼と過ごした中で、一番幸せな時間だったと思う。
「I like you a lot」
俺は君のことが大好きなんだよ、と
たくさんキスしてくれた。
突然彼があんなことを言うまで
私達は上手くいっていたんだ。
続きます
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