(1934年)佐藤次郎自殺
戦前の日本を代表するテニス選手。
いわゆる4大大会に於いてベスト4進出回数は実に5回。
世界ランクは最高3位!
これらの成績を上回る日本人プレーヤーは彼以降現れておらず、名実共に日本最高のテニス・プレーヤーと言えよう。
錦織圭が、彼を上回る存在になればなぁ……。
さて、そんな佐藤がデビスカップ遠征からの帰途、マラッカ海峡を航行中の船から投身自殺を遂げたのは何故か。
正直なところ彼についてそれほど詳しくはないので断定的なことは言えないが、個人的にはどうしても彼が、あの円谷幸吉とだぶってしまう。
頂点を極めることを常に要求されるプレッシャーが彼をそこまで追い詰めたのではないか、と。
享年26。
早過ぎるその死は、日本の、とりわけ男子テニス界にとって大きな損失だった。
もし彼が生き長らえて後進の指導にあたっていたら、世界の檜舞台で活躍する日本人男子プレーヤーがもっと多く育っていたのではと思わずにはいられない。